ワールド・ベースボール・クラシック３連覇を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は１日、開幕戦（２日・ブラジル戦、ヤフオクドーム）の前日練習を行った。練習は雨のため、福岡工大・室内練習場で行われた。

　以下は山本浩二監督、開幕戦に先発予定の田中将大、主将の阿部慎之助、内川聖一のコメント。（取材・永塚和志）

――明日から本番となるが？

山本監督「いよいよ明日から始まります。（選手には）普段の力を出してくれたらと思います」

――きのうは阿部選手が強化試合を欠場。チームはまとまった？

山本監督「阿部の故障があって、他の選手がカバーしようとしていました。（明日の出場は）期待していて。（先発については）試合前の練習を見て慎重に決めたいです。今日、見た感じではかなり力が入った状態でした」

――指名打者の可能性は？

山本監督「それも考えられます」

――昨日は、初回から犠打を使って得点に絡めた。先制点を重視？

山本監督「走者を得点圏に置くのは大事なことだし、先制点は非常に重要な点となります」

――開幕戦の打順、巨人戦とほとんど変わらない？

山本監督「うん、１つ、２つは変えるかもしれないですが」

――投手陣には、自信を持っている？

山本監督「ええ。各投手とも順調に来ています」

――中国戦で先発予定の前田健太投手は？

山本監督「最初は心配していましたが、徐々に状態が上がってきた。合宿の最初の頃とは全然違います」

――松井稼頭央選手の状態は？

山本監督「松井も完璧ではないから、その日の状態とかを見ながら（使っていく）」

――オーダーは明日決める形となるのか？

山本監督「大まかなところは固まっているが、明日になったら正式に決めます」

――山本監督は公式戦で指揮を執るのは久しぶりでは？

山本監督「やめてよ、もう明日から始めるのだから（笑）」

――本番に向けて準備も万全？

山本監督「もちろん、スコアラーもやってくれているし、万全じゃないといけないです」

――いよいよ明日、初陣のマウンドに上がるが？

田中「いよいよ大会が始まるということで、気持ちは高まってきています。内容はどうであれ、しっかりゼロに抑えたい。しっかり打者と勝負してリズム良く投げたいです。
　上位打線を出してしまうとブラジルの得点パターンになります。しっかり上位打線を抑えてクリーンアップとは走者なしで迎えたいです」

――ブラジルには松元ユウイチなど日本でプレーする選手がいますが、心配は？

田中「ないです。ヤクルトのユウイチさんらとは交流戦で当たったくらい。僕のことはよく知らないのでは」

――強化試合では苦しんだが、改善された？

田中「意地悪な質問ですね（笑）。結果を残していませんが、自分としては良い経験をしたと思っています」

――ボールの違いにも苦労したが、その後対応できたか？

田中「１試合抑えたら周りの見方も変わると思うので、しっかり投げたいです」

――前回は立ち上がりで苦しみ、回が進むにつれて良くなっていった。明日の本番ではどういう投球となるか？

田中「答えは試合のマウンドで出せる。今は何を言っても（仕方がない）。結果を出さないと」

――ＷＢＣは普段野球にあまり興味のない人も見る大きな大会。そういったファンに向けて？

田中「僕たちは自分たちの仕事をしっかりするだけ。その結果が良いプレー、良い試合につながります。その中で見ている人たちに何か感じてもらえればと思います」

――エースとして臨む今大会。意気込みは？

田中「エースなんですかね（笑）？　自分のできることをやるだけです」