4安打復調の坂本「センター返しと監督から言われたので」
坂本が4安打2打点、本戦開幕を目前についに復調 【写真は共同】
26日の阪神戦では3安打無得点と沈黙した侍ジャパン打線だったが、この日は2ケタの12安打。先制点こそ許したものの、序盤の3回に好調・内川聖一(福岡ソフトバンク)のタイムリーで同点に追いつくと、中盤の5回にヒットエンドランなど足を駆使した攻撃で逆転。6回にはこの日4安打と爆発した坂本勇人(巨人)の2点タイムリー、さらに終盤の8回にも内川の猛打賞となるタイムリー内野安打でダメ押しの2点を追加し、効果的な得点で巨人を突き放した。
なお、キャプテンの阿部慎之助(巨人)は右ひざの違和感を訴え、この試合を欠場。梨田昌孝・野手総合コーチは「それほどひどくないから、今日明日の様子見」と説明した。
一方、投手陣は先発の大隣憲司(福岡ソフトバンク)が先頭打者の矢野謙次(巨人)にホームランを浴びたが、その後は安定したピッチングで追加点を許さず。後続の森福允彦(福岡ソフトバンク)、沢村拓一(巨人)、山口鉄也(巨人)、牧田和久(埼玉西武)もキッチリと巨人打線を0点に抑え、ピッチャー陣は仕上がりの良さをアピールした。
WBC本戦の第1次ラウンド(福岡・ヤフオクドーム)は3月2日に開幕。侍ジャパンは3月2日の初戦でブラジル代表と対戦する。
以下は山本浩二監督、坂本、内川、大隣、巨人・原辰徳監督のコメント。(取材・永塚和志 )
山本監督「待ったなし。万全だと思っている」
山本監督「リードオフマンが塁に出ればこういったゲームになる確率は大きくなる。ネコを被っていたのかわからないが、やっと(調子が)上がってきたという感じがする」
――大会本番前最後の試合を白星で締めたが、手応えは?
山本監督「手応えというより、あさってから始まる大会のために準備してきた」
――阿部選手が欠場したが、状況次第ではあさってかれを1塁やDHで使う可能性はあるか?
山本監督「今日1日休ませたが、それは明日の状況を見てからになる」
――あさってからいよいよ本番初戦のブラジル戦。意気込みは?
山本監督「阿部のこういった状況はあるが、待ったなしで始まる。今日のようにはつらつとした形でやってくれれば。万全だと思っている」
坂本「本戦ではもっと安打を打てるよう頑張りたい」
坂本「ここまでぜんぜん結果が出ていなかったが、最後の試合で何とか結果を出そうと強い気持ちでやった。結果が出て良かった」
――相手は自軍のジャイアンツだったが、意識はした?
坂本「いや、そんな余裕はなかったし、自分のプレイに集中した」
――あさってから本戦が始まる。意気込みは?
坂本「最後に結果が出たので気持ちよく入れる。本戦ではもっと安打を打てるよう頑張りたい」
――4本の安打は反対方向にも出る内容の良い安打のように見えたが?
坂本「4本の安打がどれも内容は良かったと自分でも思う。センター返しをしよう、と昨日監督から言われていたので」