山本浩二監督「相川の一発で他の野手も変わってくる」=オーストラリア戦試合後コメント
終盤に飛び出した相川(右)の逆転3ラン、山本監督は「これで野手全員の気持ちが変わってくる」と期待を寄せる 【写真は共同】
侍ジャパンの先発、田中将大(東北楽天)は立ち上がり、制球を乱し、1死満塁のピンチを招くと、押し出し死球と内野ゴロの間に2失点。田中は3回まで投げ4安打3四死球と、先発が濃厚のWBC1次ラウンド・ブラジル戦(3月2日)に不安を残す内容となった。
一方、打線は4回まで無安打と、17日の広島戦に続き沈黙。しかし、2点ビハインド8回に中田翔(北海道日本ハム)、井端弘和(中日)の連続安打でチャンスをつくると、途中出場の相川が3ランを放ち逆転した。
以下は山本浩二監督、相川、能見篤史(阪神)、田中の試合後コメント。
(取材・永塚和志)
山本監督「投手陣が2点に抑えてくれたことが逆転につながった」
山本監督「打線がいまひとつ機能せず嫌な感じはしたが、投手陣が2点に抑えてくれたことが、逆転につながった」
――能見が今日も力を発揮した?
山本監督「合宿に入ってから能見の調子が良かったので、期待通りの活躍をしてくれた」
――杉内や牧田などその他のリリーフ陣も良かった?
山本監督「杉内も状態よく来ていたし、こういう展開になったので牧田も1イニング投げさせたが、非常に良いピッチングをしてくれたと思う」
――田中には不安が残ったか?
山本監督「前回(対広島戦)もそうだったが、立ち上がりかなり慎重だった。ボールが抜けないように投球する感じ。だからリズム良くなかったでのはないか」
――相川の一発は大きかった?
山本監督「本当に嫌なムードを、途中から出てあのカウントから振ってくれた。これで他の野手も気持ちが変わってくると思う。ゼロ(点)が続いていたので非常に大きな一打だった。あの場面、相川の前の井端のバッティングも良かった。彼が打ってくれたことであの3ランにつながった」
――今日は控えの選手が活躍したことで、起用の幅も広がったのでは?
山本監督「そうですね。控えの選手が活躍してくれたことで、終盤でそういう(今日のような)起用ができるようになった」