山本浩二監督「相川の一発で他の野手も変わってくる」=オーストラリア戦試合後コメント

構成:スポーツナビ

終盤に飛び出した相川(右)の逆転3ラン、山本監督は「これで野手全員の気持ちが変わってくる」と期待を寄せる 【写真は共同】

 WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)3連覇を目指す野球日本代表「侍ジャパン」は23日、京セラドーム大阪で行われた壮行試合でオーストラリア代表と対戦し、終盤8回に飛び出した相川亮二(東京ヤクルト)の逆転3ランホームランで3対2と勝利を収めた。

 侍ジャパンの先発、田中将大(東北楽天)は立ち上がり、制球を乱し、1死満塁のピンチを招くと、押し出し死球と内野ゴロの間に2失点。田中は3回まで投げ4安打3四死球と、先発が濃厚のWBC1次ラウンド・ブラジル戦(3月2日)に不安を残す内容となった。
 一方、打線は4回まで無安打と、17日の広島戦に続き沈黙。しかし、2点ビハインド8回に中田翔(北海道日本ハム)、井端弘和(中日)の連続安打でチャンスをつくると、途中出場の相川が3ランを放ち逆転した。

 以下は山本浩二監督、相川、能見篤史(阪神)、田中の試合後コメント。

(取材・永塚和志)

山本監督「投手陣が2点に抑えてくれたことが逆転につながった」

――諦めなければ勝つチャンスは回ってくるといった感じの試合となった。

山本監督「打線がいまひとつ機能せず嫌な感じはしたが、投手陣が2点に抑えてくれたことが、逆転につながった」

――能見が今日も力を発揮した?

山本監督「合宿に入ってから能見の調子が良かったので、期待通りの活躍をしてくれた」

――杉内や牧田などその他のリリーフ陣も良かった?

山本監督「杉内も状態よく来ていたし、こういう展開になったので牧田も1イニング投げさせたが、非常に良いピッチングをしてくれたと思う」

――田中には不安が残ったか?

山本監督「前回(対広島戦)もそうだったが、立ち上がりかなり慎重だった。ボールが抜けないように投球する感じ。だからリズム良くなかったでのはないか」

――相川の一発は大きかった?

山本監督「本当に嫌なムードを、途中から出てあのカウントから振ってくれた。これで他の野手も気持ちが変わってくると思う。ゼロ(点)が続いていたので非常に大きな一打だった。あの場面、相川の前の井端のバッティングも良かった。彼が打ってくれたことであの3ランにつながった」

――今日は控えの選手が活躍したことで、起用の幅も広がったのでは?

山本監督「そうですね。控えの選手が活躍してくれたことで、終盤でそういう(今日のような)起用ができるようになった」

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