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全日本男子監督に日系人のサトウ氏が内定
暴力問題含め変革の時を迎えたバレー界

男子新監督は初の外国人監督に

外国人として初めて全日本男子監督に就任するゲーリー・サトウ氏
外国人として初めて全日本男子監督に就任するゲーリー・サトウ氏【日本バレーボール協会】

 日本バレーボール協会は18日、都内で記者会見を行い、全日本男子監督にロンドン五輪で米国代表のコーチ(※登録は理学療法士)を務めたゲーリー・サトウ氏が内定したことを発表した。サトウ氏は日系の米国人で、全日本男子バレーボール史上初の外国人監督となる。


 今回の選考にあたってバレーボール協会の中野泰三郎会長は「ロンドン五輪の出場を逃し、日本はゼロから出発しなければいけなかった。日本人にはない新しい施策をしてくれるはず」と抜本的な改革をするため、外国人監督を採用した理由を語った。

新監督に就任するサトウ氏に期待を寄せる森田強化事業本部長
新監督に就任するサトウ氏に期待を寄せる森田強化事業本部長【スポーツナビ】

 全日本男子監督には20人以上の公募があり、10月から5回に渡って選考が行われた。最終的には日本人監督とサトウ氏の2名に絞られ、サトウ氏が選ばれた。森田淳悟強化事業本部長は「(サトウ氏の)プレゼンを聞いて、選手に教えるだけでなく、自主性を伸ばすバレーに好感を持った。世界のベスト10に上がっていくためにはそういう指導者が必要だった」と決断の決め手についてそう振り返った。


 サトウ氏は米国代表のコーチとして、1988年のソウル五輪の金メダル、92年のバルセロナ五輪の銅メダル獲得に貢献。ロンドン五輪でも5位と安定して上位の成績を残している。「米国で実績を持っているサトウ氏が新しいものを与えてくれる」と森田本部長が期待を込め、「論理的でデータに基づいたバレーをする」と中野会長が評価するサトウ新監督の下、日本は新しいバレーの構築を目指す。


 なお、サトウ新監督は19日、監督内定記者会見に出席する。

暴力根絶へ バレー協会が目指す取り組み

会見に臨んだバレー協会の中野会長は暴力の根絶とバレー界のさらなる発展について力説した
会見に臨んだバレー協会の中野会長は暴力の根絶とバレー界のさらなる発展について力説した【スポーツナビ】

 日本バレーボール協会は同日、全日本男子監督発表と同時に、バレー界における暴力根絶に向けた取り組みについての対応策も発表した。中野会長は「バレー界でも暴力、体罰、暴言、セクハラは完全にはなくなっていないというのが実態」と語り、日本スポーツ界を揺るがしたこの大問題に対して危機感を示すとともに「理由は問わず、暴力は一切認めない」と完全排除に向けた取り組みについてを力説した。


 バレー協会は昨年3月に作成した「倫理ガイドライン」を元に、暴力排除への取り組みとして誓約、テーマ別の講習会、標語の3点を柱にしていく意向を発表。竹内浩理事は「チームに規律を植え付けることと非暴力は両立する」とし、ガイドラインを遵守しない者に対しては、除名などの厳しい罰則を設けることも示唆した。


 3月3日には先月のバレーボールの全日本高校選手権(春高バレー)を制した下北沢成徳の小川良樹監督とバレーボール協会評議員の中島茂氏を特別講師とした講習会を開くことも公表。協会として全面バックアップをしていく姿勢を見せている。


 また、中野会長は「こうした問題は競技人口減少のひとつの要素にもなっている」との見解を述べ、「取り組む活動によって、数年後には大きく変わったと言われるようになれば」と暴力排除の活動を通じてバレー界全体が発展していくという明るい未来に期待を寄せた。


<了>

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