挑戦し続ける浅田真央、今季ベストもまだ道の途中=四大陸選手権・女子FS
自己ベストまで0.05点に迫るハイスコア
浅田真央が200点超で優勝。攻めのプログラムで、手応えを得た 【坂本清】
悔しさ残るも、感じる手応え
ジャンプで挑戦する姿を見せる浅田。スパイラル、ステップでは会場を魅了する 【坂本清】
「本当に練習通りだったかなという感じですね。回転不足を取られてしまったんですが、自分としてはジャンプの入り、タイミングはまあまあ良かったと思います」
練習では50〜60%の確率だというトリプルアクセルと3回転−3回転ジャンプの成功。さらにほかのジャンプすべてが完璧に入るのは30%程度だとも言う。それを考えれば、今回の演技に関してはやはり本人が言うように“練習通り”の出来だったのだろう。100%には遠い“練習通りの出来”だからこそ、今後の伸びしろがまだまだあるというわけだ。
「今大会を振り返ってみると、ショートは練習以上のものでしたが、フリーは完璧には届かなかった。でも、これまで以上に練習していけば、今日以上のものが出せるという実感がありますし、次の試合ではこれ以上のものが出せると思います」
フリー演技の直後に出た、この向上心の塊のような浅田の言葉が何とも頼もしい。
ただ、この向上心は何も今、突然芽生えたわけではない。
「トリプルアクセルだけじゃなく、3回転−3回転もずっと練習してきていて、攻めのプログラムをやりたいと思って練習してきました。ここまでずっとやってきて、強くなれた部分もあると思います。もちろん、リスクはあると思いますが、でも挑戦することが自分の楽しみ。今回も怖さよりも、自分がどこまでできるのかを試すことができて良かった」