フォルトゥナで期待される大前の役割=クラブSDが語った日本人選手の魅力
すべてが香川のようなおとぎ話にはならない
ドイツにおいて香川の成功はおとぎ話のようなものだと認識されている 【Bongarts/Getty Images】
フォルトゥナは32人もの選手がいる大所帯のチームだが、大前がシーズン後半戦の半ばに先発11人に入るというのは、現実的な話である。チーム内競争の激化は、継続性を生み出す。今季のフォルトゥナは26人もの選手を獲得したが(うち5人は冬に獲得)、チームにはウイングのスペシャリストが欠けている。シュテファン・ライジンガーはここ数週間、右MFとして起用され、満足なパフォーマンスを見せた。しかし、本人はFWのポジションの方がしっくりくると感じている。ケン・イルソは中央から飛び出す方が得意だし、ローン移籍のアンドリ・ヴォローニンは夏までしかいられない。オリバー・フィンクとアンドレアス・ランベルツ、アレックス・ベリングハウゼンは、もっと守備的な選手だ。前節2得点を挙げて勝利に導いたロビー・クルーセは、ウイングとして今季をスタートさせたが、11月以降はどんどん中央で起用されるようになっている。フォルトゥナが大前に期待するのは、スピードだ。マイアー監督は通常カウンター攻撃を仕掛けるのだが、スピードこそが中盤に欠けているものなのだ。
ファーストチームに入るための宿題
前節から3週間後に大前は、フォルトゥナとともにシャルケ04と対戦する。そこでは、内田篤人と顔を合わせることになるだろう。その試合の記録には、彼のブンデスリーガでの出場時間がまたもう少し付け足されることだろう。
<了>
(翻訳:杉山孝)