１４日に東京・国立競技場で予定されていた第９１回全国高校サッカー選手権大会の決勝、鵬翔（宮崎）vs.京都橘（京都）は悪天候のため１９日に順延が決まった。前代未聞の事態にも京都橘の米澤一成監督は「今日よりいい条件でできることはうれしく思う」と順延をプラスに捉えた。今後のスケジュールについては「帰らない予定でいる」と語り、決勝まで関東近辺、静岡で調整を続ける意向を示した。

　また、主将の高林幹は「けがの選手もいるのでいい調整をして１９日を迎えたい」と決戦に向けて万全を期す構えだ。

（順延となったことの有利な面と不利な面は？）けがや体調不良の選手がいたので、回復期間になると思います。デメリットは生徒らの授業のことが心配なのと、センター試験もあるのでそのあたりです。あとウチの学校は中学入試もありますので、そのあたりの業務のこともあります。

（今日の決定については）１週間どう過ごすかということが大きいです。あとはお金がかかることが気にはなりましたが、今日よりいい条件でやらせてもらえることについてはうれしく思っています。

（１９日までは）帰らない予定です。継続して準備していきたいと思います。
（対鵬翔の）対策というよりも、自分たちのやってきたことを変えずにやりたいと思います。今日も同じ形で入ろうと思っていました。

（両校優勝の可能性もあったが）「（両校優勝）どうですか？」と相談されたときに「決定に従います」と言ったので、それはそれでしょうがないと思いましたが、選手たちはやりたがっていました。ただいろいろ大人の問題とか、金銭的な問題とかがありましたので、僕らでは判断しかねました。やるという結果については受け入れたいと思います。

（順延で応援に来られない生徒も出てくるが）今日も来てもらっていました。京都の協会や学校関係者も含めて来ていただいたので、それを帰っていただくのは心苦しいのです。ただ、今校長と（電話で）話をしましたが、応援体制を組んでもらえると言っていただいたので、そのことについてはうれしくは思っています。

（これまでの勢いや流れをそがれる可能性について）こっちに残っていいと言っていただいたので、こちらで調整ができると思っています。その内容については考えたいです。けがや体調不良の選手の状況を見ながら、どこまでやれるかというのを考えたいと思います。

（決勝に向けて）今日もいい準備をしてきましたので、変わらずに１９日も同じような形で臨めればと思います。

　みんなともう少し長くサッカーをできることに感謝しているし、けがの選手もいるのでいい調整をして１９日を迎えたいと思います。今までやってきたとおり準備して、１９日の勝利を目指したいと思います。

＜了＞