余裕のレインメーカー、オカダ「全てを圧倒する」=独占インタビュー

長谷川亮

1.4東京ドーム、金の雨とともに新時代がやって来るのか……“レインメーカー”オカダ・カズチカにインタビュー 【t.SAKUMA】

 一大ブームを巻き起こした初代タイガーマスクと並ぶ25歳の最年少でプロレス大賞MVPを受賞した“レインメーカー”オカダ・カズチカ。今年1月、棚橋に挑戦を表明すると東京ドームはブーイングに包まれたが、そこからスケールの大きな戦いでブーイングを歓声に変え、好調・新日本はおろか、今年のプロレス界を代表する選手となった。

 1年の総決算、棚橋との対決に三度(みたび)挑むオカダだが、挑戦者でありながら余裕が消えない。新時代に片手をかけたオカダが語る、1.4東京ドームIWGP決戦、直前インタビュー第2弾。

タイガーマスク以上のことをしていきます

初代タイガーマスクに並ぶ最年少MVPもオカダにとっては「当たり前」のこと 【t.SAKUMA】

――まずはプロレス大賞MVPとベストバウトの2冠達成、おめでとうございます。

オカダ「まあ、当たり前ですか」

――25歳での最年少受賞(初代タイガーマスクと同記録)というオマケ付きでした。

オカダ「ずば抜けて最年少かと思ったんですけど、タイガーマスクがいましたね。でも、僕は見て育った世代じゃないし、並べたから嬉しいってことはありません。これから僕がタイガーマスク以上のことをしていきます」

――オカダ選手にとってタイガーマスク的ヒーローというと誰だったのですか?

オカダ「ウルトラマンとか仮面ライダーとか本当のヒーローですね。ただ僕の時は放送をやってなかったので、親が見せてくれた昔の映像や再放送で好きになった感じです」

――その後ヒーロー像はどのように変遷を?

オカダ「いえ、それぐらいで、そんなにこだわりやヒーロー好きっていう訳ではなかったです」

プロレスを好きになったきっかけはゲームだった

小さいころは野球少年、そしてゲームからプロレスの魅力を知った 【t.SAKUMA】

――では子どもの時の夢というと?

オカダ「特に何も考えてなかったですね。このまま行けばいいだろう、みたいに思ってました」

――小さい頃は野球をされていたんですよね。

オカダ「小5でソフトボールを始めて、中学から野球をやりました。それ以前は何もやってなかったんですけど足は速かったです」

――G1前の公開練習(50m走で5秒94を出した)でもおなじみですね。野球選手になろうという気はなかったんですか?

オカダ「もう少し燃えてればあったかもしれないですけど、なかったです。野球は楽しかったけど、プロになれるレベルじゃないなっていうのがありました。まあ、その時はそう思っていただけかもしれないですけど」

――気持ちの向き方次第ではいろんな可能性があったかもしれないですね。プロレスはいつから好きに?

オカダ「中2ぐらいですかね。僕はゲームからなんですけど、兄が借りてきたゲームをやってです。(NINTEND)64の闘魂ロードとかっていうゲームだったと思うんですけど、まずゲームとして楽しくて、そこから入りました。それでそれが新日本のゲームだったんで、新日本を観るようになりました」

プロレスを知ってもらうために「俺が出て行かないと」

プロレスそのものをもっと世間に広めたい、そのためにはオレが出ていかないと 【t.SAKUMA】

――オカダさんはTVゲームがきっかけでしたけど、最近だったらカードゲームの「キング オブ プロレスリング」がきっかけで、観るようになったっていうファンも増えているんじゃないでしょうか

オカダ「僕の知り合いでもプロレスは好きじゃないけど、キンプロをやって、そこからプロレスに興味を持ったっていう人もいました。どんなに親がプロレスを見せようとしても観なかったのに、キンプロをやって興味を持ったっていう子だとか。だから将来、キンプロがきっかけでレスラーになるような子が出てくるかもしれないですね」

――そういったキンプロなどの後押しももちろんですが、今年一躍大ブレークを果たして、周囲の反響・変化だったりはいかがですか?

オカダ「声を掛けられたりはしますけど、世間一般の知名度はレスラーとしてまだまだじゃないですかね」

――棚橋選手の場合は「クソ有名になりたい」というように有名欲がある訳ですが、オカダ選手はそういった欲に関してはどうですか?

オカダ「僕が有名になりたいっていうより、プロレスをみんなに知ってもらいたいっていう感じですかね。やっぱり知ってもらうためには「俺が出て行かないといけない」とは思うんですけど」

――自分個人よりプロレスのことを知ってほしいと。

オカダ「僕だけ有名になったところで新日本には何の意味もないじゃないですか。お客さんに来てもらってナンボっていうことだと思うので」

――最初はゲームで始まった新日本への思いが、今はそこまで大きくなっていると。

オカダ「そう思わなきゃダメなんじゃないですか。それが団体のトップとしての自覚っていうんですかね。今年は記録ばっかり頂いて、もうこれ以上目指すものもないので、そういう気持ちが無くやっているとダメだと思います」

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著者プロフィール

長谷川亮

1977年、東京都出身。「ゴング格闘技」編集部を経て2005年よりフリーのライターに。格闘技を中心に取材を行い、同年よりスポーツナビにも執筆を開始。そのほか映画関連やコラムの執筆、ドキュメンタリー映画『琉球シネマパラダイス』(2017)『沖縄工芸パラダイス』(2019)の監督も。

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