チッチ監督「このトロフィーを手にできて幸せ」=クラブW杯・チェルシー戦後、監督会見
チェルシーを下し、クラブを世界一に導いたコリンチャンスのチッチ監督(写真は決勝戦前の会見のもの) 【写真は共同】
試合後、勝利したコリンチャンスのチッチ監督は、「各メンバーの歯車がうまくかみ合って、組織的にプレーできたのが大きかった」と勝因を挙げると同時に、「今までチームを励まし続けてくれたサポーター全員に恩返しできた」と感謝の言葉を送った。
組織的にプレーできたのが大きかった
――リベルタドーレスカップとクラブW杯(トヨタカップ時代を含む)で優勝したブラジル人監督が、わずか6人しかいないことについて、どう考えるか?
正直分からない。自分が考えるに(勝因は)チームワークだったと思う。各メンバーの歯車がうまくかみ合って、組織的にプレーできたのが大きかったと思う。もちろん、コーチングスタッフがもたらしてくれたメリットもある。試合前、チームの組織的なところをやり直して、ダニーロとエメルソンのポジションのアドバイスもしてくれて、ダニーロをゲレーロの近くに動かしてフリーでプレーさせるなど、いろんな要素があった。単純にチームワーク(の勝利)、そしてファミリーのサポートもあった。
――あなたはコリンチャンス史上最高の監督だと思うが、どうか?
そうは思わない。自分の強みや実績については把握している。フロントのサポートもあった。今まで多くの監督がチームを指揮していたが、今のフロントはチームが苦しいときもわたしのことを信じてくれた。気持ちの上で感謝しきれないほどだ。フロントとは、チームが苦しんでいるときに監督を代えることもあるが、彼らはわたしの仕事を信じてくれて、長期間の投資をしてくれた。自分は非常に幸せなときにチームを率いることができた。
――準決勝は良くなかったが、今日は素晴らしかった。どう振り返るか?
前半はバランスが良くチャンスもあったが、相手もスピードがある選手を使ってカウンターを狙ってきた。長いボールも使って、前線のスピードのある選手を生かそうとしてきた。こちらもマークを修正して相手のロングボールを防ごうとした。(相手の)ラミレスをもっとフリーにしたかったが、ランパードもいて、そこを消す必要もあった。前半はすごく良かったと思う。後半はやや出来が落ちたが、試合の流れで点を取ることができた。いくつかのカウンターで試合を決めることができたかもしれないが、チーム全体として冷静にやれて、勝ててよかった。