エル・バドリ監督「アルアハリが勝利する権利はあった」=クラブW杯・コリンチャンス戦後、監督会見
試合後、アルアハリのホッサム・エル・バドリ監督は「コリンチャンスよりも良いプレーができていたと思う」と敗戦を悔やむと同時に、「われわれは3位になることを希望している」と次戦に向けて決意を新たにした。
コリンチャンスは偉大なチーム
――勝つべきだったということだが、コリンチャンスが優勝候補と言われることについてはどう思うか(ブラジル人記者)
もちろんコリンチャンスは偉大なチームであり、ブラジルのチャンピオンだし、今大会の優勝候補だ。これからモンテレイとチェルシーの勝者と対戦するわけで、厳しい試合が待っているが、それでもコリンチャンスは強い。そんなチームと対戦することは、非常に光栄だし誇りに思っている。
――前半のアルアハリは慎重だったのか?
前半については慎重だった。なぜなら相手は偉大なチームで、組織力もあり、簡単な相手ではなかったからだ。プレッシャーもあった。相手のゴールが入ったあと、われわれが大いに動き出したことに皆さんも気付かれたと思う。このような慎重さというのは、相手の組織力の強さ(もあるが)、サッカーは常に変化する状況や精神的な圧力の下でプレーしなければならない。アブトレイカはよくやったと思うし、彼を中心にさまざまな局面を乗り切ることができ、直接的にゴールに向かう場面もあった。前半、後半、いろんな局面があったが、全般としてアルアハリは組織的に良かったと思うし、今後もさらに改善していきたいと思う。
――ハッサム・ガリが出られなかったことの影響は
彼の欠場について、影響があったのは言うまでもない。代わってラミ・ラビアが出場したが、彼はしっかりやっていたと思う。影響があったといっても、代わって入った選手については独特の役割を果たしていた。次の試合に向けてははっきりしていないが、ガリのいい面が出ることを望みたい(註:ガリはかなり重症との報道があり、3位決定戦には出られないことが濃厚)。
――アブトレイカの果たした役割についてどのように考えるか
彼は全体を通して出場したわけではない。常に試合に出ているわけではないし、出られない試合もあったが、彼はもともと高い技術を持っているし、今後も活躍を期待したい。
われわれは3位になることを希望している
今回の試合は、もし追いついたら延長戦かPK戦になるかもしれない。計算しながら慎重に考えないといけなかった。追いついたら、あと30分プレーしなければならなかった。もし投入するとしたら、モハメド・バラカトを送り出していただろう。
――エジプトサッカーを世界に見せることができたが、いくつかのチャンスを逃してしまった。今回のアルアハリはよくやったが、なぜゴールできなかったのか
まず考えないといけないのが、レベルの違いがあったことだ。アフリカや国内リーグとは違い、今回の相手のレベルは高かった。こちらはミスもあった。われわれは攻撃的なプレーをしたが、それを生かすことができなかったのが足りない部分だった。
――コリンチャンスのサポーターによるプレッシャーに影響されず、アルアハリが気持ちの強さを見せたのは、この1年の厳しい状況が影響していたのか(日本人記者)
前回の会見でも話たが、今季は観客なしの試合もあった。それでもわれわれにネガティブな影響はなかった。今回の選手のプレーでも、それを証明してくれた。
――今回の敗北は、来季のアフリカ王者に向けた準備になるのか?
われわれの選手は結果を悔しく思っている。とはいえ今後を考えないといけない。次の3位決定戦で対戦するチームは、非常にレベルが高い。それでも、われわれは3位になることを希望している。
<了>
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