浅尾美和「コートの上が一番幸せでした」=引退会見全文
浅尾美和が引退会見、何度も涙で言葉が詰まりながらもファン、関係者などへ感謝の言葉を語った 【スポーツナビ】
高校卒業後の04年からビーチバレーに転向。JBVツアーでは優勝できず準優勝が最高の結果に終わったが、西堀健実とのペアで2008年ビーチバレー女子選手権大会、09年ビーチバレージャパンで優勝。「自分たちのペアが一番だと喜びあえた。ビーチバレーをやっていた中で私の一番の瞬間でした」と思い出を振り返った。
また、「やっぱり私はコートの上が一番幸せでした」と語った浅尾。今後に関しては「ビーチバレーの楽しさや魅力をもっと色んな人に知ってもらいたい。私は子どもが好きなのでバレー教室とか、いろいろと協力していければ」と、ビーチバレー人気を高めた功労者として、さらに普及活動に力を入れていく意向を語った。
なお、一部報道で出た結婚に関しては、「私にとって大切だなと思う人はいて、近々そういう風になるかもしれませんが、その時には私の方からご報告させていただければと思います。相手も一般の方なので、温かく見守っていただければと思います」と話した。
以下は会見全文。
「ビーチバレーが大好きなまま辞めたい」
「ビーチバレーが大好きなまま引退したい」 【坂本清】
あと、1つだけ、報道にもあったんですけど、結婚という風に言われていることもあったんですが、これから色んなことを質問されそうなので、私から先に言っておきます。私にとって大切だなと思う人はいるんですけど、近々そういう風になるかもしれないですけど、その時は私からしっかり報告させていただきたいと思います。相手の方も一般の方なので、みなさんには温かく見守っていただけたらなと思います」
――オリンピックを諦めるにあたっての思いや後悔は?
「ずっと目標があってビーチバレーを始めたので、やっぱり悔しい気持ちもすごくありますし、悔いがないと言ったらもしかしたら嘘になってしまうんじゃないかなと思うんですけど、ビーチバレーを始めて色んな楽しいことだったり、つらいこともあったんですけど、つらいことがあった時に、どうしても好きで始めたビーチバレーがどんどん嫌いになってしまったり、今まではコートの上でプレーしているのが一番幸せだなと感じていたんですけど、それがなくなってしまったことがやはりあって……でもこの1年間は本当に楽しく、もう1度ビーチバレーの楽しさも分かって、やっぱり私はコートの上が一番幸せなんだなっていうのがすごく感じられました。だから、このままビーチバレーが大好きなまま辞めたいなっていうのもあって、それで決意しました」
――今回の引退で家族と相談しましたか? また家族からの言葉は?
「両親はうすうす『そういう風に美和が言うんじゃないか』っていうのは分かっていたみたいで、でも私がその思いを告げたときに『美和がそういう風に思って決めたことだから応援する』とずっと言ってくれていたので、『もうビーチバレーをプレーする姿を見れなくなってしまうのはさびしいな』とも言われたんですけど、これからまだ人生も長いので私なりに頑張ればいいと言われました」
――ビーチバレーを8年やってきて、思い出に残っているシーンは?
「報道では、どうしても私がツアー優勝していないので、ツアー優勝できなくて引退と書いてあったんですけど、私も2回優勝を経験しています。ツアーではないですけど、やっぱりそれが『自分たちのチームが一番になった』と感じられて、応援してくれるファンのみなさんとも喜びを分かち合えたので、それが私の一番の瞬間だと思います」