ベニテス監督「目の前のトロフィーを取りにいく」=クラブW杯 欧州王者・チェルシー来日会見

スポーツナビ

欧州王者のチェルシーの会見が行われ、ベニテス監督(右)とチェフが大会への抱負を述べた 【スポーツナビ】

 10日、クラブワールドカップの準決勝を12日に控えた、欧州代表のチェルシーの来日記者会見が横浜市内で行われた。会見にはラファエル・ベニテス監督とGKのペトル・チェフが出席。リラックスした雰囲気で記者の質問に応じ、大会全体を通しての抱負と準決勝のモンテレイ戦に向け意気込みを語った。

 今大会で3度目のクラブW杯参加となるベニテスは「目の前にあるトロフィーを全力で取りにいく」と目標が優勝のみであることを宣言し、インテルを率いて優勝した2010年大会以来の世界一へ、照準を合わした。また、同席したチェフは大会への意気込みとともに、初導入されたゴールテクノロジーに関しても言及した。

 以下は、ベニテス監督とチェフの会見要旨

ベニテス監督「モンテレイにアドバンテージがある」

ベニテス監督は優勝を目標に掲げながらも、目の前の試合を大事に戦っていくと語った 【スポーツナビ】

 またここに来ることができてうれしいです。この大会は大きく素晴らしい大会なので、ここでベストを尽くして良い結果を出したいと思います。

(クラブW杯に参加することの意味は?)目の前にトロフィーがあるのだから全力で取りにいくのはわたしも選手も同様に思っている。今あるチャンスをものにするだけです。(クラブW杯を勝つために秘訣は?)チェフが忙しくならないことだ(笑)。

(準備期間は短いが、モンテレイ戦はどのように臨むのか)モンテレイの方が先に来日しアドバンテージがあるのは事実だ。それに昨日の試合でもとても良い試合を見せた。われわれとしては、しっかりとコンディションを整えて試合に臨むことが必要になる。(コリンチャンスについて情報はあるか)コリンチャンスとの試合はまだ先のことなので、まずは一歩一歩、目の前の試合を大事にしていきます。

(フェルナンド・トーレスがリーグ戦のここ2試合で4ゴールと不調を抜け出しているようだが、監督の就任と関係あるのか?)わたしは彼をピッチでプレーさせることはできるが、そのことは直接は関係ない。それよりもチームメートとの関係だね。チームとして多くのチャンスを作り、トーレスが良いポジションにいて良い仕事をしている。それが不調を抜けだした一番の要因だよ。

チェフ「ここに来るまでに8年かかった」

この大会に出場するのに8年かかったと、大会への参加を心待ちにしていたチェフ 【スポーツナビ】

(今大会で初導入されたゴールテクノロジーについて)個人的にはこのようなテクノロジーの導入をFIFAに訴えてきたため、多少審議に時間がかかることになっても正しい判定がなされることは喜ばしいことだ。その方が試合後に落ち込むよりも良いからね。システムを導入することでそのようなことがなくなり、選手にも大きなメリットになることを示すことができれば良い。

(今大会について)個人的には参加することができてうれしいです。それにここに来るまでに8年かかったので、このチャンスをしっかりとものにしたい。ここに来る前の(リーグ戦での)2試合は内容が伴う良い試合をすることができたので、その勢いをそのまま生かしたい。

(チェルシーは優勝の最有力だと思うか)準決勝からの参加でコリンチャンスとともに優勝候補と見られていることに不満はない。しかし、大事なのはしっかりと勝ち進み結果を出すことだね。

(ベニテス監督について)どのような監督でも、独自のスタイルとフィロソフィーを持っている。そのため、選手はそのスタイルに適応して試合に出ることが大事になる。幸いにもわたしは今、監督のもとで試合に出場できているので幸せだよ。それに、就任して日も浅いので監督について言及するには時期尚早と言うものだ。

<了>
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