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エメルソン「日本に再び戻れるのは素敵なこと」
FIFAクラブワールドカップ ジャパン 2012

恐れるべきは存在は僕だけじゃない

リベルタドーレスの決勝で2ゴールを挙げたエメルソン(右)は、コリンチャンスの南米初制覇に大きく貢献した
リベルタドーレスの決勝で2ゴールを挙げたエメルソン(右)は、コリンチャンスの南米初制覇に大きく貢献した【写真:ロイター/アフロ】

――ボカとのリベルタドーレス決勝で決めた2ゴールは君にとってどんな意味があった?

 

 とても重要だったよ。厳しい試合だったからね。大苦戦を強いられたブエノスアイレスではあと一歩で負けるところだったけど、幸運にも途中出場したばかりのロマリーニョが終了間際に同点ゴールを決めてくれた。その後ラストプレーでまた失点しそうになったけどね。ブラジルでの第2戦ではずっと良いプレーができ、アウエーで引き分けたアドバンテージを生かすことができた。あの試合は僕らの方がはるかに上回っていたと思う。

 

――コリンチャンスはどんなチーム?

 

 経験豊富なチッチ監督の手によってよくオーガナイズされたチームだよ。重要な選手を何人か失ってしまったけど、後方にはセンターバックのアンデルソン・ポウガ、前線にはアルゼンチン人FWのフアン・マヌエル・マルティネス、ペルー人ストライカーのパオロ・ゲレーロといった質の高い選手が加わった。ゴールキーパーのカシオとディフェンスラインは安定感があり、中盤には戦える選手がそろっている。ラルフやパウリーニョ(彼にはチェルシーを含めたヨーロッパの数クラブが興味を示している)らタレントを持つ選手もいるから、攻撃のオプションも豊富だ。恐れるべきは僕だけじゃないんだよ(笑)。

 

――コリンチャンスは世界王者になれるだろうか?

 

 もちろんさ。そのためには厳しいトレーニングを積み、日本での戦いに集中して臨む必要がある。良いプレーレベルを保ちながら残る国内リーグの試合を戦ったうえで、クラブW杯に全神経を集中していくよ。

かなり厳しい試合になると思う

――チェルシーとの決勝はどんな試合になるだろう?

 

 うーん、ポルトガル語が飛び交いそうだな(笑)。向こうにもたくさんブラジル人選手(オスカル、ラミレス、ダビド・ルイス、ルーカス・ピアソン)がいるから、ちょっと変な感じだよね。真面目に言うと、プレミアリーグ特有のリズムと選手の質を考えるだけでかなり厳しい試合になると思う。相手は欧州チャンピオンズリーグを勝ち抜いた勝者なんだ。うまくボールをコントロールし、相手にはプレーをさせず、自分たちのフットボールで勝負しなければならない。

 

――プレー内容がよく批判されているけど、コリンチャンスは典型的なブラジルのチームなのだろうか?

 

 そうだよ。特にリベルタドーレスでは結果主義のチームだなんて言われたけど、それは守備面でのハードワークがそう映ったのかもしれない。でもチームには攻撃的なタレントが何人もいる。美的観点からすれば輝かしいプレーをするわけではないけど、攻守のバランスがとれたチームだと思う。

 

――クラブW杯は何年もプレーしてきた日本に再び戻る機会でもあるね

 

 何年もほかの国でプレーした後、クラブW杯への出場という形で日本に再び戻れるなんて素敵なことだよ。日本のファンはとても敬意を重んじる人々で、スタジアムでは素晴らしい雰囲気を作り出してくれる。彼らとの再会はこの素晴らしいチャンスにさらなる魅力を与えてくれるはずだ。


(翻訳:工藤拓)

 

<了>

 

(協力:FIFAクラブワールドカップ事務局)

セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky
セルヒオ・レビンスキー/Sergio Levinsky

アルゼンチン出身。1982年より記者として活動を始め、89年にブエノス・アイレス大学社会科学学部を卒業。99年には、バルセロナ大学でスポーツ社会学の博士号を取得した。著作に“El Negocio Del Futbol(フットボールビジネス)”、“Maradona - Rebelde Con Causa(マラドーナ、理由ある反抗)”、“El Deporte de Informar(情報伝達としてのスポーツ)”がある。ワールドカップは86年のメキシコ大会を皮切りに、以後すべての大会を取材。現在は、フリーのジャーナリストとして『スポーツナビ』のほか、独誌『キッカー』、アルゼンチン紙『ジョルナーダ』、デンマークのサッカー専門誌『ティップスブラーデット』、スウェーデン紙『アフトンブラーデット』、マドリーDPA(ドイツ通信社)、日本の『ワールドサッカーダイジェスト』などに寄稿

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