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“厳しい秋”へ ロッテが来季へ始動
伊東勤新監督のもと、チームは来季へ向けてスタートを切った
伊東勤新監督のもと、チームは来季へ向けてスタートを切った【写真提供:千葉ロッテマリーンズ】

 今季は5位でペナントレースを戦い終えた千葉ロッテ。シーズンは終わったばかりだが、チームはすでに来季へ向けて動き始めている。

 

 10月18日には、伊東勤新監督の就任が決まった。

 伊東監督は1982年にドラフト1位で西武に入団。捕手として巧みなリードで投手陣を引っ張り、2003年に引退するまでに7度の日本一に貢献している。引退後は西武の監督に就任し、1年目の04年には日本一に導くなど、07年までの4年間指揮を執った。その後は野球解説者などを経て、今年は韓国プロ野球・斗山ベアーズのヘッドコーチを務めていた。

 現役・監督時代合わせて8度の頂点を知る指揮官は、記者会見でその決意を表明した。

「私の持っている力をチームに注いで、必ずや日本一を勝ち取れるチームを作っていきたいと思います」

151キロ左腕・松永ら4人をドラフト指名

 25日に開かれたドラフト会議では、4選手の入団交渉権を獲得した。


 ドラフト1位では、大阪ガスのMAX151キロ左腕・松永昂大を指名した。左のややサイド気味からキレのいい直球や鋭いスライダーなどを投げ込む、完成度の高い投手だ。関西国際大出身で、今年ルーキーとして72試合登板、41ホールド、43ホールドポイントと新人最多記録を塗り替えた益田直也の1学年先輩にあたる。

 大学時代には阪神大学リーグで23勝を挙げ、3年春・秋にはMVP、4年春・秋には最優秀投手賞に輝いた。4年秋の明治神宮大会では1回戦で八戸大と対戦。秋山翔吾(埼玉西武)から得意のスライダーで見逃し三振を奪い、塩見貴洋(楽天)を相手に投げ勝っている。

 大学時代からプロのスカウトが熱視線を送っていたが、プロ志望届を出さずに大阪ガスへ入社。1年目から主戦として登板し、今夏の都市対抗にはパナソニックの補強選手として出場して、8強進出の立役者となった。


 2位で指名したのは、「大学NO.1左腕」との呼び声が高い九州共立大・川満寛弥だ。186センチの長身から、ゆったりとしたフォームで投げ下ろす直球と大きなカーブが武器である。

 沖縄・宮古島の宮古総合実高時代までは、まったく無名の投手だった。しかし、九州共立大入学後に仲里清監督の指導で才能が開花。福岡六大学リーグでは17勝を挙げ、2年春にはMVP、3年春にはベストナインを受賞した。

 3年夏には大学日本代表の選考合宿に参加。その際、川満が目標としていた藤岡貴裕(当時東洋大4年)に、緊張でカチコチになりながら「弟子入り」を志願し、スライダーの投げ方などを教わったというエピソードがある。大学日本代表からは漏れたが、同秋にパナマで開催された第39回IBAFワールドカップの日本代表には学生として唯一選出され、国際舞台を経験している。


 3位では、光星学院高の捕手・田村龍弘を指名した。173センチと小柄ながら、長打力と柔軟性を兼ね備えた打撃は超高校級だ。2年春から4季連続で甲子園に出場し、2年夏からの3季連続で準優勝。2年夏までは三塁手、2年秋からは捕手で主将としてチームに貢献した。また、3年夏には高校日本代表としてIBAF18U世界選手権に出場。木製バットを使用した大会だったが、33打数12安打と対応力の高さを見せている。


 4位で指名した上武大の外野手・加藤翔平は、183センチと大型で、50メートル5秒68という俊足が武器のスイッチヒッター。中堅の守備では走力を生かした守備範囲の広さに加え、遠投115メートルの強肩もセールスポイントだ。

 4人との入団交渉はこれからだが、いずれも将来が楽しみな逸材である。

厳しい秋を乗り越え、日本一へ

 新戦力の補強が進む一方で、今季悔しい思いをした選手たちは、休む間もなく次へのスタートを切っている。

 2年ぶり3度目のファーム日本一に輝いたメンバーをはじめ、今季首位打者を獲得した角中勝也ら25選手は、秋季教育リーグ「みやざきフェニックスリーグ」(10月8日から29日まで)で経験を積んだ。また、11月1日から22日まで千葉県・鴨川で行なわれる秋季キャンプには、43選手が参加する予定だ。


 来年こそ、必ずや日本一になる。選手たちは気持ちを一つにして、厳しい秋を過ごすことになりそうだ。


<了>

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