可夢偉「十分チャンスはある」=上位のタイム差は接近、予選は大混戦か
ライコネン「トップに近いパフォーマンス出せる」
フリー走行2回目でトップタイムとなったウェバー 【写真:ピレリ】
気温25度、路面温度31度と爽やかなコンディションで午前10時に始まった1回目のセッションでは、ジェンソン・バトン、ルイス・ハミルトンのマクラーレン勢がワンツーを奪い、3番手ウェバーを挟んでニコ・ロズベルグ、ミハエル・シューマッハのメルセデス勢がつけた。可夢偉はセッション序盤の10周目に1分35秒199をマークして6番手と幸先の良いスタートを切った。
気温27度、路面温度39度とやや暑くなった午後2時からの2回目のセッションでは、開始5分でスプーンの入り口でポール・ディ・レスタ(フォース・インディア)がバランスを崩してスピンアウトしバリアにクラッシュ。これでいきなりの赤旗中断となる。
徐々に各ドライバーがペースを上げて行く中で、午後のセッションではコースアウトやスピンを喫するシーンが散見されることとなった。序盤はピットで待機して再開後にようやくピットを離れた可夢偉も例外ではなく、1分34秒873をマークしてその時点の4番手につけた直後、翌周のダンロップでコースオフ。大きなダメージはなかったものの、ピットに帰還したことで15分ほどを失うことに。また、このころキミ・ライコネン(ロータス)もKERS(運動エネルギー回生システム)のトラブルでピットインし、セッション終盤にコース復帰を果たすまで長い時間を失った。
「(トラブルの)お陰であまり走れずセットアップは進まなかったが、今日トラブルが起きてくれたことで修理することもできた。明日は予選前にフリー走行があるし、ここ数戦よりはトップに近いパフォーマンスが出せるんじゃないかな」とライコネン。
可夢偉は午後2時36分に再びコースに戻り、1分33秒983をマークしてこの段階で2番手につけると、以降は決勝を想定したロングランに徹して最終的にこのセッションを13番手で終えた。