KAI「ヘビー級に転向します」 体作りのために無期限欠場へ

全日本プロレス

ヘビー級転向のため無期限の欠場を決意した元世界ジュニア王者KAI(左) 【全日本プロレス】

 8月27日(月)、都内にある事務所で全日本プロレスが記者会見を実施。内田雅之社長同席のもと、KAIが出席し、ヘビー級への転向を宣言した。
 衝撃の宣言だった。「私、KAIはヘビー級に転向します」。開口一番、そう宣言したKAIだったが、これまではジュニア戦線で活躍し、2度に亘って至宝・世界ジュニア王座を獲得。新世代のジュニアをリードする存在だった。
 しかし、先シリーズの開幕戦8.12後楽園大会で同期のライバル・大和ヒロシに敗れ、世界ジュニア王座から陥落。その後、シリーズ中にヘビー級の選手たちとシングルで闘う機会が多くあり、意識が変わった。

諏訪魔戦でヘビー級の体の必要性を確信

全日本ジュニアの中心選手として世界ジュニア王座を2度戴冠したKAI 【全日本プロレス】

「巡業中にヘビー級の選手とシングルやタッグで当たったんですけど、これからの闘いではヘビー級の体が必要だと感じました。昨日の諏訪魔さんとのシングルでそれが確信に変わりました。心ではヘビーに負けないと思っていたんですけど、体がついていかないんですよ」とKAI。「それなりの覚悟を持って臨みたいし、生半可な気持ちではやれない」と決意すると、昨日の大会後、内田社長にヘビー級の肉体を作るために無期限の欠場を直訴した。

 KAIの決意の大きさを感じた内田社長も、「突然のことでしたし、ポジション的にもチャンピオンになったり、数々の功績を持っている人間なので欠場はつらいですが、苦渋の決断で許可しました」と欠場を了承。「今よりも数段大きくなって、全日本の未来を背負える選手になって帰って来てもらいたい」と期待を寄せた。

「ヘビー級の体を作るために納得するまで休ませてもらって、トップを取るために帰ってきて盛り上げたい。ファンや会社に迷惑をかけますけど、待っていてもらいたい」と、しばらくはリングを下りるKAI。現在は93〜94キロという体重だが、「全日本のヘビーの基準は105キロですけど、それでも小さく見えたら意味はないですからね。インパクトのある体を作りたいです」と徹底的にヘビー級で耐えられる体作りに専念する意向だ。
 全日本サイドも国内外にあるルートに協力を要請し、サポートの体制を整える。真のトップになるために、ヘビー級転向を決意したKAI。リングに戻ってくる時期は未定だが、変貌した姿でファンを驚かせることは出来るのか?
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