発言一転の征矢に世界タッグ挑戦決定の関本&岡林が激怒=8.26全日本

全日本プロレス

GET WILDの持つ世界タッグ王座挑戦が決まった関本組だったが… 【全日本プロレス】

 8月8日(水)、都内にある事務所で全日本プロレスが記者会見を実施。次期シリーズ『40th Anniversary Year SUMMER IMPACT 2012』の最終戦8.26大田区総合体育館大会で、大森隆男&征矢学のGET WILDvs.大日本プロレスの関本大介&岡林裕二の世界タッグ選手権試合を行うことが発表された。

■逆指名の征矢はなぜか全く真逆のコメント

 前アジアタッグ王者である関本&岡林が今回の挑戦者に選ばれたのは、先シリーズの最終戦7.29後楽園ホール大会で、真田聖也&ジョー・ドーリングを破り初防衛に成功したGET WILDの征矢の指名を受けてのことだった。
 征矢にしてみれば、真田と組んでいたes時代を含め、関本と岡林にはさんざん屈辱的な思いをしてきただけに、この決定は願ったり叶ったりのはずだった。ところが征矢は、「今回、俺たちチャンピオンチームに挑戦したいということで決定しました」と、自ら指名しておきながら、なぜか全く真逆のコメントをしたのだ。
 これには関本も「おい、ちょっと待て! 違うだろう! おまえが指名したんだろう? 逆だろう!」と怒りをあらわ。岡林も、「なんでそんなに偉そうなんだ!」とクレームをつけると、「なんだそのTシャツは!」と征矢が着ていたピンクのGET WILD Tシャツにまで噛みつくなど怒り心頭だ。

ワイルドストリートファイトをやる必要はある?

ワイルドストリートファイトはどうなる? 【t.SAKUMA/佐藤崇】

 征矢の一言によって騒然となってしまった場内。関本も「もちろん、世界タッグはほしいッスよ。でも、指名されたからこうやって半蔵門線を乗り継いで来たのに、あの上から目線はねぇ」と納得のいかない表情だ。これにはパートナーの大森も「おかしいだろう? おまえがやり残したことがあるっていうから、それもパートナーの役割だと思って付き合っているんじゃないか。その態度は違うだろう」と征矢をたしなめる。
 しかし、征矢は「そんなことより後楽園でワイルドストリートファイトをやるだろう? 自分たちを高めるためにやるって言ってたけど、よくよく考えたらやる必要があったのか?」と話題をすり替えはじめたのだ。
 征矢の言うワイルドストリートファイトとは開幕戦の8.12後楽園大会で組まれたGET WILDの二人が私服で闘うストリートファイトルールの試合だ。当初、GET WILDが要求していた大日本勢との世界タッグ戦は決定しておらず、後楽園大会では若手の中之上靖文&アンディ・ウーと戦うタッグマッチが組まれていた。
 これに不満のGET WILDが自分たちの士気を高めるべく原点に戻って戦おうと、勝手にカードを変更して組んだのがワイルドストリートファイトなのである。ところが、今日世界タッグ戦が組まれたために、この二人の一騎打ちはやる必要性があまりなくなってしまったのだ。

「社長! どうしてもう少し早く決断してくれなかったんですか!」と、会見に同席していた内田雅之社長に食ってかかった征矢だったが、再び関本と岡林に矛先を向けると、「俺たちが挑戦を受けるという形でいいのか?」と、またも自身の主張を押しつけ始める。大森も、「挑戦者組はあまり真剣じゃないみたいだな。本当に獲る気はあるのか?」と自分たちのことを棚に上げて問いかけたのだった。
 これにはさすがの関本と岡林もバカ負け。関本に至っては、「もういいです。挑戦させていただきます……」と征矢の言葉を受け入れざるを得なくなってしまった。しかし、世界タッグを獲ろうという気持ちに偽りはない。「アジアよりも一段階上のステップに進めるということで、気合いを入れて精進します」と関本が意気込みを語れば、岡林も「ふざけるのもいい加減にしろと言いたいが、関本と岡林が記録と記憶に残る戦い方をしていきたいと思います」と鼻息荒く語ったように、タイトルマッチへのモチベーションは高いようだ。

因縁の関本&岡林と完全決着を

 なにはともあれGET WILDとしては、es時代にさんざん負けていた征矢はもちろん、GET WILDとしても関本&岡林には昨年の『世界最強タッグ決定リーグ戦』で敗戦を喫しており、また今年の『チャンピオン・カーニバル』でも大森は関本に、征矢は岡林にそれぞれ負けているために、今までの屈辱を晴らすチャンス。「我々もいい経験をしてきたし、チームとして成長している。負けるつもりで逆指名する人間はいない」と大森がリベンジを宣言したように、関本&岡林に対しては並々ならぬ闘志を燃やしている。
 アジアタッグ王者として猛威を振るってきた関本&岡林に、せっかく取り戻した至宝・世界タッグ王座を再び流出させたら一大事。GET WILDにかかる責任は大きいが果たして、しっかりと至宝を守りぬくことができるのだろうか?

■全日本プロレス『40th Anniversary Year SUMMER IMPACT 2012』
8月26日(日)東京・大田区総合体育館

【追加対戦カード】

<世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者]大森隆男、征矢 学
[挑戦者]関本大介、岡林裕二(大日本プロレス)
※大森&征矢は2度目の防衛戦

【既報対戦カード】

<三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]秋山 準(プロレスリング・ノア)
[挑戦者]船木誠勝
※秋山は5度目の防衛戦

<シングルマッチ>
真田聖也
ジョー・ドーリング

<カズ・ハヤシデビュー20周年記念試合 スペシャルタッグマッチ>
カズ・ハヤシ、小島 聡(新日本プロレス)
武藤敬司、ジミー・ヤン

<獅龍デビュー20周年記念試合 スペシャル6人タッグマッチ>
獅龍、ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)、MEN’Sテイオー(大日本プロレス)
TAKAみちのく(KAIENTAI−DOJO)、新崎人生(みちのくプロレス)、ヨネ原人(みちのくプロレス)

■全日本プロレス『40th Anniversary Year SUMMER IMPACT 2012』開幕戦
8月12日(日)東京・後楽園ホール 開始12:00

<三冠前哨戦・タッグマッチ 全日本プロレスvs.プロレスリング・ノア>
船木誠勝、田中 稔
秋山 準(三冠ヘビー級王者)、青木篤志(ともにプロレスリング・ノア)

<世界ジュニア・ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]KAI
[挑戦者]大和ヒロシ(2012 JUNIOR HYPER LEAGUE優勝者)
※KAIは初防衛

<アジアタッグ前哨戦 6人タッグマッチ>
曙、浜 亮太、渕 正信
KENSO、井上雅央、西村 修

<史上初! ワイルドストリートファイトマッチ 時間無制限1本勝負>
大森隆男
征矢 学
※両選手、私服のまま試合を行う。コスチューム不可。決着はフォール、ギブアップ、ノックアウトでの決着となり、場外カウント・反則カウントは取らない

大森隆男
征矢 学

<タッグマッチ>
諏訪魔&近藤修司
河野真幸&金本浩二(新日本プロレス)

<シングルマッチ>
真田聖也
ジョー・ドーリング

<シングルマッチ>
SUSHI
MAZADA
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