3985校の頂点に立つチームは!? 本命は大阪桐蔭=第94回夏の甲子園大会見どころ
エース・藤浪晋太郎(写真)を擁する大阪桐蔭が優勝候補の本命 【写真は共同】
2日からは甲子園練習が行われ、5日には3回戦までの組み合わせが決まった。3985チームが目指した夢の舞台。そこに立つことができた49校による熱戦がいよいよ始まる。
今大会は、初出場校が5校と昨年の9校に比べて少ない。その一方で、昨夏優勝の日大三高(西東京)、今春選抜大会優勝の大阪桐蔭高(大阪)、2季連続準優勝で昨秋の明治神宮大会を制した光星学院高(青森)と、直近のチャンピオンチームが顔をそろえた。
また、戦後最多の8年連続出場を果たした智弁和歌山高(和歌山)、福島大会6連覇を達成した聖光学院高(福島)といった常連校が多いのが特徴だ。
初戦屈指の好カード・日大三と聖光学院の対戦に注目
日大三高は、西東京大会決勝で9回2死まで追い込まれながらも、主将・金子凌也(3年)の二塁打で逆転して代表をつかみ取った。昨年の破壊力はなく、吉永健太朗(現・早稲田大)のような大黒柱はいないが、1年間苦しみ続けてきた分の勝負強さが垣間見れた瞬間だった。
対する聖光学院高は、春の東北チャンピオン。エース・岡野祐一郎(3年)を中心に、堅い守りと試合巧者ぶりを磨いてきた。この対戦の勝者が大会の行方に大きく関わる可能性が大だ。
選抜覇者の大阪桐蔭高と、準優勝の光星学院高は共に2回戦からのスタートになり、組み合わせに恵まれた印象が強い。
試合を経るごとの調子を上げてきた大阪桐蔭高の打線と、関東屈指の右腕と評判の木更津総合高(千葉)・黄本創星(3年)の対決は見ものだ。
光星学院は青森大会序盤で苦戦をし、後半も楽なゲームはほとんどなかったが、田村龍弘、北條史也(共に3年)を中心に落ち着いた試合運びで2年連続の夏をつかんだ。初戦が5日目、勝てば10日目と、過去に田中将大(現・東北楽天)の駒大苫小牧高が引き当てた日程でもある。今度こその日本一へ、最高の日程を引き当てたと言えるだろう。