藤井と垣岩、お互いに「感謝の気持ちでいっぱい」=バドミントン
バドミントン女子ダブルスで銀メダルを獲得した藤井(右)・垣岩組 【写真:ロイター/アフロ】
藤井・垣岩組は第1ゲームを10−21と大差をつけられて落としたが、第2セットは粘りを発揮し互角の戦いを繰り広げた。相手のマッチポイントを3度しのいだが、最後は23−25で振り切られた。
以下、藤井と垣岩の試合後のコメント。
藤井「家族も末綱・前田先輩もかけがえのない存在」
藤井:決勝まで行って、正直、銀メダルという実感はなかったんですけど、メダルを首にかけてもらってやっと実感が少しずつわいてきました。応援してくれて、支えてくれたたくさんの方たちに感謝の気持ちでいっぱいです。
垣岩:今はホッとした気持ちと応援してくれた人への感謝の気持ちでいっぱいです。
――スタンドには先輩の末綱(聡子)選手、前田(美順)選手(ともにともにルネサス)、そしてお母さんがいました。感謝の思いを詳しく教えて下さい。
藤井:親はいつも一番近くで支えてくれて、成績が悪い時もいいときも支えてくれました。親がいないと今の自分はないです。末綱先輩、前田先輩は4年前の北京オリンピックで、日本人でもこういう舞台で戦えるというのを見せてくれて、練習でもしっかりそういう姿勢を見せてくれました。家族も末綱先輩、前田先輩もかけがえのない存在でした。
1ゲーム目は「緊張でうまくいかず」
垣岩:1ゲーム目は緊張してしまってダメでした。2ゲーム目からは相手のスピードに慣れました。1ゲーム目よりもコートを大きく使うことができたし、2人の目標でもあった楽しくプレーすることができたので、あそこまで競れたんじゃないかと思います。
――1ゲーム目はやりたいことをやれなかった?
藤井:羽が飛ぶコートで私たちが苦手な条件だったんですけど、相手のスピードが上がって私たちも緊張していたので、うまくいきませんでした。
――決勝であそこまで粘れた要因は?
藤井:そこの部分だけ見ると(ゲームを)取らないといけないかなとも思いますけど。この決勝の舞台で1ゲーム目ダメで、そのままダメになるパターンが多い中で、あそこまで戦えたのが良かったです。
――第1ゲームが終わった後に話し合いました?
藤井:硬かったので。「笑って」って言っても笑ってくれないから(笑)。「笑顔、笑顔」って言うだけで、別にどこを修正はせず、楽しむことで力を発揮できるんじゃないかと思ったので、ひたすら「楽しんで」って言いました。
垣岩:1ゲーム目に先輩から「楽しんで」って言われて楽しみたいんですけど、緊張しちゃって。まず入れることを考えたんですけど、それもできなくて。1ゲーム目は緊張してできないまま終わっちゃいました。2セット目はレシーブから攻撃に行けたので、自然と笑顔になりました。
「メダルの重さにビックリ」と藤井
藤井:日本で初めてのメダルというより、2人でも話してたんですが、私たちが決勝の舞台に行けたことの実感がわいてなくて、首にメダルをかけられたときの重さにビックリしました。ホントなんだって。あとは応援してくれた人たちのおかげでここまで来れたんだなと思いました。
――これまで先輩たちが挑戦して届かなかった目標が実現しました
藤井:試合前にいろな問題があって、チャンスをものにできました。私たちだからできたというか、タイミングとかいろんなことが重なってこのような結果につながったと思います。
――オリンピックを経験して成長できたところは?
藤井:試合が終わって反省できてないところがあるので、詳しくは言えないんですけど、オリンピックを通してたくさん自分たちの試合ができたのは初めてなので、その点に関しては成長できたかなと思います。
――お互いの存在はどのようなもの?
藤井:垣岩じゃないとここまで来れなかったと思うし、感謝の気持ちでいっぱいです。
垣岩:先輩がいなかったら、オリンピックも目指してなかったと思うので、自分も感謝の気持ちでいっぱいです。
<了>
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