6.17後楽園で真田&ジョーvs.『GET WILD』の世界タッグ再戦

全日本プロレス

6.17後楽園で世界タッグ再戦が決まった真田組とGET WILD 【全日本プロレス】

 5月28日(月)、都内にある事務所で、全日本プロレスが記者会見を実施。次期シリーズ『40th Anniversary Year CROSS OVER 2012』の開幕戦6.17後楽園ホール大会で真田聖也&ジョー・ドーリングvs.大森隆男&征矢学の世界タッグ選手権試合を行うことを発表した。

 先シリーズの5.20福岡大会で『GET WILD』の持つ世界タッグ王座に挑戦した真田&ジョーだが、急造タッグという評判を覆し、見事にベルトを獲得。勢いのあった『GET WILD』の天下をわずか2カ月で崩してしまった。
 この敗戦に納得のいかない『GET WILD』はすぐさま前チャンピオンの権利として、リマッチを要求。全日本サイド、そして真田&ジョーも承諾し、早くも6.17後楽園大会でのタイトルマッチが決定した。

征矢学「表明した弟ためにもベルトを取り戻す」

ケガで引退を決めた弟・匠のためにもベルト奪取を誓う征矢学 【t.SAKUMA】

 この日の記者会見には両チームが揃って登場。王者から一転して挑戦者の立場に落ちてしまった大森だったが、「ワイルドを突き進むにあたり、この世界タッグのベルトは絶対に必要! ワイルドを極めるためには絶対に必要なんだ! 意地でも取り戻す!」と、ベルト奪回に向けてテンションは高い。
 一方、いつもなら訳のわからないテンションで会見をかき回す征矢だが、この日は弟・匠の引退が決定したこともあってか、神妙な態度。「昨日、弟が引退を表明しましたけど、あいつとの約束のためにもベルトを取り戻す」と静かな口調で意気込みを語った。

 王者となった真田は「もっと上を目指したいと思っている中で、征矢は厄介な存在。自分のことを興味ないって言っていたけど、今は興味を持っていると思うんですよね。それに大森さんにはシングルで負けているので、借りを返したいです」と、短いスパンでのリマッチも望むところといった様子。
 また、久々に来日して、3度目の世界タッグ獲得を果たしたジョーも、「まず、6月17日に後楽園ホールでやることが間違っている。あそこは歴史のある場所で、俺の庭みたいなものだ」と王座防衛に自信満々。そして、ワイルドを売りにする『GET WILD』に対して、「俺のほうがワイルドだ!」と挑発気味に宣言した。

 これに黙っていられないのが大森。「おい、通訳、勝手に言ってないことを訳してないか!?」と、通訳を務めていたボンバー斉藤レフェリーにイチャモンだ。これに対して、ジョーは「安心しろ。そのギミックを奪う気はない」とニヤリ。王者として、余裕の態度を大森に示していた。
 それでも納得のいかない大森は、「通訳が怪しいよなぁ」と訝しげな表情。しかも、ジョーが続けて何かを言ったにも関わらず、ボンバーレフェリーは「何言っているのかわからない……」と通訳できなかったものだから、怪しさはますばかりだった。

真田&ジョーは返り討ちにする気満々

 真田とジョーが挑戦を表明した時には、「急造タッグが挑戦するのは納得がいかない」と反発していた大森だけに、その急造チームに負けてしまったのは大失態。しかし、「まあ、しょうがない。でも、俺の言っていることは間違っていない。今度の後楽園で獲り返して、やっぱり『急造だ』と言ってやりますよ」と、今度こそ急造タッグがチャンピオンに相応しくないということを証明する気だ。
 一方、パートナーの征矢も、『チャンピオン・カーニバル』の公式戦で真田を破り、「もう真田には興味がない」と言っておきながら、タイトルマッチでは自らギブアップを奪われ、5.23宮崎大会で挑んだシングルマッチでも敗戦を喫するなど、失態を犯している。こうなると、「真田には興味がない」とは言っていられない。「じゃなきゃ、リマッチを望んだりしませんし、まずはベルトを取り戻したいと思っています」と、やはり静かな口調ながらリベンジに燃えている。

 こんな『GET WILD』に対して、王者組は余裕の態度を崩さない。「ジェラシーが伝わってきますね。もっとジェラシーを溜めてやろうと思っています」と真田が語れば、「長くチームをやっていようが、ここにベストアスリートが二人も揃っているんだから関係ない。そのことはベルトを獲って証明しただろう。俺たちはニュージェネレーションだ。新しい動きを起こすぞ!」と、ジョーも返り討ちにする気で満々だった。

 なお、この度、全日本のオフィシャルファンクラブの特典として、『GET WILD』がこれまで行なってきた記者会見や公開練習、バックステージコメントの全てを収録したDVD『GET WILD 裏ワイルド』(非売品)が会員全員にプレゼントされることも決定した。大森&征矢の両名が編集に携わっている貴重な一品だ。
 大森が「特典としてついてくるということは期待値も高いということ。是非、ファンクラブに加入して、ゲット・ワイルドしてください」と宣伝すると、ジョーは「べつに見たくない」と一蹴。最後まで両陣営は火花を散らしていたのだった。

7.1両国で曙&浜がアジアタッグ王座挑戦決定

7.1両国でSMOPと防衛戦が決まったアジアタッグ王者の関本&岡林 【t.SAKUMA】

 また、この日は新日本プロレスとの合同で行う7・1『カードファイト!! ヴァンガードPRESENTS 新日本プロレスリング&全日本プロ・レスリング創立40周年記念大会 サマーナイトフィーバー in 両国 「We are Prowresling Love!」』両国国技館大会の追加対戦カードも発表。昨日の後楽園大会で、カズ・ハヤシ&近藤修司のチーム246を返り討ちにし、アジアタッグ王座の6度目の王座防衛に成功した大日本プロレスの関本大介&岡林裕二から、両国大会への参戦表明があったが、試合後に曙&浜亮太のSMOPより、挑戦表明があったという。
 すでに2度アジアタッグ戦で関本&岡林に破れているSMOPだが、先の『チャンピオン・カーニバル』では曙が岡林に、浜が関本に勝利している実績を考慮し、全日本の内田雅之社長は二人の挑戦を決定。本日、両国大会の追加対戦カードとして、関本&岡林vs.曙&浜のアジアタッグ戦を正式に発表した。
 また、その前哨戦と全日本の40周年メモリアルマッチとして、6.17後楽園大会で渕正信&SMOPvs.グレート小鹿&関本&岡林というオールドファン必見のスペシャル6人タッグマッチも決定している。こちらも注目だ。

■全日本プロレス『40th Anniversary Year CROSS OVER 2012』6月17日(日) 東京・後楽園ホール

<世界タッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者]真田聖也、ジョー・ドーリング
[挑戦者]大森隆男、征矢 学
※真田&ジョーは初防衛戦

<全日本プロレス40周年メモリアルアジアタッグ前哨戦スペシャル6人タッグマッチ>
渕 正信、曙、浜 亮太
グレート小鹿、関本大介、岡林裕二(ともに大日本プロレス)

<船木誠勝復帰戦 スペシャルタッグマッチ>
武藤敬司、カズ・ハヤシ
船木誠勝、田中 稔

■『カードファイト!! ヴァンガードPRESENTS 新日本プロレスリング&全日本プロ・レスリング創立40周年記念大会 サマーナイトフィーバー in 両国 「We are Prowresling Love!」』
7月1日(日)東京・両国国技館

【決定対戦カード】

<アジアタッグ選手権試合 60分1本勝負>
[王者]関本大介、岡林裕二
[挑戦者]曙、浜 亮太
※関本&岡林は7度目の防衛戦

【既報カード】

<三冠ヘビー級選手権試合 60分1本勝負>
[王者]秋山 準(プロレスリング・ノア)
[挑戦者]太陽ケア(2012 チャンピオン・カーニバル優勝者)
※秋山は4度目の防衛戦
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