王者オカダV2確信、挑戦者・後藤をバッサリ=新日本プロレス調印式
IWGP選手権を前に余裕の王者オカダ(左)、後藤は初戴冠へ闘志満点 【t.SAKUMA】
決戦を翌日に控え、「本物というものを後藤選手に教えてあげます」とV2を確信する王者の“レインメーカー”オカダに対し、「NEW JAPAN CUP2012」を制して挑戦権を獲得した後藤は「オカダを明日ボッコボコにしてベルトを奪いたい」とIWGPヘビー初戴冠を成し遂げ、IWGPインターコンチネンタル王座との2冠獲りを宣言した。
「フルコースで本物の首攻めを教えてあげますよ」
不敵な笑みを浮かべるレインメーカー(左)、早くもV2を確信か 【t.SAKUMA】
しかしこれまでIWGPヘビー級王座には5度の挑戦があるものの、いずれも奪取に至らず、今回6度目となる挑戦で悲願のIWGPヘビー級王座獲りを誓う。後藤が勝てば史上初のIWGPヘビー&インターコンチ2冠王となり、「NEW JAPAN CUP」を含めれば新日本プロレスにおいて“3冠王”になる。
一方の王者オカダは調印式後のかこみ会見で、明日3日の試合は「巡業の中の1試合としか思わない」とニヤつきながらコメント。「(オカダを)本物とは思わない」という後藤に対しては、「ブーイングしているファンと一緒。見る目がない」とバッサリ。「明日はフルコースで本物の首攻めを教えてあげますよ」と互いに首攻めを得意とするだけに「レベルの違い」を見せつけるつもりだ。
会見の最後には防衛後の次期挑戦者についても言及。記者の「気になる選手がいるのか?」との質問には、「明日ゆっくり見てから。消費者金融ではなく銀行ばりに厳しい査定をしないとね。でも、なかなか審査は下りないよ」と、すでに防衛戦は成功したと言わんばかりの語りようだった。
怒りの天コジ、ベルト強奪の矢野を成敗するつもりが……
飯塚の強襲にあった天コジ警察、哀れ逆逮捕のハメに…… 【t.SAKUMA】
波乱が起きたのは調印書に小島がサインをしようとしたときだった。先に調印書にサインをしていた“自称王者”の矢野が、本来は王者組がサインをすべき署名欄に自分の名前を書き込んでいたことが発覚。これに激怒した天コジが席を立ち上がり、矢野と一触即発に。だがその瞬間、出席予定のなかった挑戦者組のもう一人である飯塚高史がイスを持って会見に乱入。強襲するとともに、天山が調印式に持ち込んでいた手錠で天コジ警察を一瞬にして拘束してしまったのだ。
すかさず矢野はテーブル下に隠し持っていたベルトを取り出すや、「オイ、天山、小島。略してバカ野郎」と挑発すると、「よく覚えとけ。 俺がベルト持ってんだから、俺がチャンピオンなんだよ」とわめきちらして飯塚とともに姿を消した。
調印式の冒頭では、強盗罪の容疑がかけられている矢野に対して「明日は逮捕したるわ!」と怒り心頭だった王者組。だが、飯塚の奇襲により結果的には手錠をはめられ逆逮捕されてしまう大失態を演じるハメに……。
手錠でつながれたまま怒りに顔を歪めるしかない天コジ警察は「なんやコラ!」「ふざけやがってコノヤロー!」と、むなしい姿で会見場をあとにしたのだった。