ハーフナー、南野ら若き逸材がしのぎを削る=高円宮杯U−18プレミアリーグ ウエスト出場選手コメント

スポーツナビ

兄とはポジションこそ違えど、ハーフナーの高さは他を寄せ付けない 【写真:中西祐介/アフロスポーツ】

 高校・ユース年代の日本一を決める「高円宮杯U−18サッカーリーグ2012 プレミアリーグ」が4月15日に開幕する。2年目を迎えたこのプレミアリーグは、全国より選出された20チームを東西に分け、各リーグの優勝チームには12月に開催予定のチャンピオンシップへの出場権が与えられる文字通りの日本一決定戦だ。昨年度はサンフレッチェ広島F.Cユースがコンサドーレ札幌U−18をチャンピオンシップで破り、初代王者に輝いている。

 ウエストリーグには若き逸材が集う。名古屋グランパスU18のハーフナー・ニッキは、日本代表のFWで現在はオランダのフィテッセに所属するハーフナー・マイクの弟。兄とは違いDFだが、196センチという長身を生かした空中戦の強さは他を寄せ付けない。セレッソ大阪U−18に所属する南野拓実は、昨夏のU−17ワールドカップに出場した日本代表のメンバーで、今春はトップチームのキャンプに参加しており、飛躍が期待されている。

 王者・広島ユースをはじめ、タレントを擁するチームが数多く出場しているため、今年度も白熱した戦いが予想される。

 以下は、リーグ開幕を直前に控えた各チームの選手コメント。

ハーフナー「DFとしてリーダーシップを」

名古屋グランパスU18 ハーフナー・ニッキ
「今年はより攻撃的なサッカーをしていきたい。チームには(年代別の)日本代表に選ばれるような攻撃の選手が多いので、去年のパスサッカーをもっと磨いて、よりアグレッシブなサッカーをしたいです。逆に攻撃的ということは、一番危ないのはカウンターを受けること。DFとしてリーダーシップを取ってリスクをケアしていきたいです。僕は3年生ですが、下級生は僕を上級生として見ていないと思います(笑)。でも、そのほうが全員とコミュニケーションが取れますし、僕からも下級生に『何か問題ある?』と聞いています。このチームはグループとしてもいい雰囲気ですね。昨年1年間、このリーグ戦を経験して、非常に長い戦いであること、コンディションを整えるのが難しいのが分かりました。負傷者も出てしまいました。今年はそういった長丁場のリーグ戦であるという面をより意識してやっていきたいです。リーダーとしての自覚を持って練習に臨み、もっと強いチームにしていきたいと思っています」

富山第一高校 和田高汰
「今年のチームは全体的に身長が低いので、細かくつないでゴールを目指すチームです。キャプテンとしては、1年生から3年生まで全員で一致団結して戦えるチームを作っていきたいです。ピッチ内でも外でもみんなでよく話し合えるチームにしたい。そのために、『1、2年生も遠慮なくどんどん意見を言ってくれ』と伝えています。プレミアリーグは日本のトップクラスのチームが集まっている大会。勝つのは難しく、思うようなサッカーはできませんでした。ただ、すごく良い環境で試合をさせてもらいましたし、アウエーとホームの違いも感じることができました。今年はチャレンジャーとして、もう一度イチからやり直し。全国を戦うということを全員で確認しています。試合をこなしたあとは、みんなでその試合を分析し、全員で共通理解を深めていくという意識は出てきています。勝つために自分たちが何をすべきかをみんなで考えながら、たとえ可能性が低い試合でも、どん欲に勝利を求め続けます」

京都サンガF.C.U−18 山田元気
「去年、先輩たちが2位という成績を残してくれたので、今年はそれを乗り越えられるように、そして果たせなかった全国で一番という目標を達成できるようにチーム一丸となって頑張ります。プレー環境や学業、寮での食事面など、いろいろな人たちに支えてもらっているので、このチームでプレーできるというのは本当に幸せなことだと思います。支えていただいている人たちに感謝しながら、結果という形で恩返しできればと思います。これまで僕は出場機会に恵まれず、いざ出場するとなっても緊張してうまく自分のプレーを発揮できませんでした。しかし、今年は最高学年になり主将も任されたので、チームを引っ張りながら、誇りを持って1試合1試合を楽しみたい。シュートストップだったり、フィードだったり得意なプレーでチームに貢献できればと思っています。その中で自分も成長して、これまで先輩たちが切り開いてくれたプロの道に僕も続ければと思います」

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