日本馬に立ちはだかる壁、海外ライバル馬を徹底分析=ドバイWCデー
ドバイWC:外国勢の顔触れは昨年より高水準
武豊&スマートファルコンの前に立ちはだかる海外ライバル馬を分析 【スポーツナビ】
筆頭は、アイルランドから遠征するソーユーシンク(牡5)だ。ニュージーランド産馬で、オーストラリアでデビューした馬だが、昨年はヨーロッパに移籍し芝10ハロン路線で3つのGIを制している。
欧州勢から注目すべきもう1頭、当初はGIドバイDFに出走を予定していながら、直前になってここへ矛先を向けてきたのが、フランスでGIガネー賞(芝2100m)優勝実績があるプラントゥール(牡5)だ。
ソーユーシンクもプラントゥールも、AWトラックでの実戦経験がないのが懸念材料だが、基本的には「芝馬でもこなせる」と言われているのがAWだけに、いずれも日本馬にとって侮りがたい存在となりそうだ。
昨年のドバイWC2着馬トランセンド、再び海外馬をねじ伏せるか 【スポーツナビ】
昨シーズン、GIサンタアニタH(ダート10ハロン)、GIグッドウッドS(ダート9ハロン)を制した他、この路線の王者決定戦GIBCクラシック(ダート10ハロン)でも2着に入っているゲームオンデュード(セン5)は、AWを敷設してあるハリウッドパークのGIハリウッドGC(10ハロン)でも2着となっている。
昨シーズン、GIBCレディースクラシック(ダート9ハロン)を制して3歳牝馬チャンピオンの座に輝いたロイヤルデルタ(牝4)もまた、キーンランドのAWを舞台とした一般戦での勝ち鞍がある。
ここに、昨年のこのレース3着のモンテロッソや、3月10日にメイダンで行われた前哨戦のGIマクトゥームチャレンジR3(AW2000m)を4馬身差で快勝したカッポーニ(牡5)が加わるのだ。
昨年よりはタフな競馬になることは間違いないが、いまだ震災からの復興が途上にある日本に再び勇気を届けてくれる結末を期待したい。
ドバイDF:香港、欧州から多彩メンバーが集結
多士済々も抜けた存在がいないドバイDF、ダークシャドウにも大きな勝機がある 【写真:中原義史】
毎年世界の様々な地域から多士済々の顔ぶれが集まるこのレースだが、今年の出走メンバーも多彩だ。
レーティング最上位は、香港から遠征してくるアンビシャスドラゴン(セン5)だ。昨シーズン、国際GIクイーンエリザベス2世C(芝2000m)や香港GI香港ダービー(芝2000m)などを制し、香港年度代表馬の座に輝いた同馬。昨年暮れの国際GI香港C(芝2000m)こそ4着と不覚をとったが、その後今年に入って香港GIを連勝し、好調をキープしての参戦となっている。
香港からはこの他、昨年暮れの香港C勝ち馬カリフォルニアメモリー(セン6)と、昨年春の国際GIチャンピオンズマイル(芝1600m)勝ち馬エクステンション(牡5)も参戦。香港勢にとって悲願となっているこのレース初制覇を目指して、大攻勢をかけてきた。
昨年に続くこのレース連覇を目指すプレスヴィス(セン8)。ロイヤルアスコットのGIIハードウィックS(芝12ハロン)勝ちがある他、ヨークのGIインターナショナルS(芝10ハロン88ヤード)3着の実績もあるアウェイトザドーン(牡5)。ロイヤルアスコットのGIクイーンアンS(芝8ハロン)3着、昨年暮れのGI香港マイル(芝1600m)2着など、マイル戦線で上位の成績を残しているシティースケープ(牡6)と、個性の異なる馬たちによる編成となっているのがヨーロッパ勢だ。
多彩ではあるが、力量的に抜けた存在はおらず、自分の競馬さえできれば、ダークシャドウに大きな勝機がありそうだ。