宮間あや「個人の賞にはあまり興味がない」=アルガルベカップ ドイツ戦後選手コメント

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MVPに輝いた宮間だが、「個人の賞には興味がない」とコメント 【写真は共同】

 サッカー日本女子代表は7日、ポルトガルで行われるアルガルベカップの決勝戦、ドイツ戦に臨み、3−4で敗れて同大会初優勝を逃した。

 日本は序盤からドイツに劣勢を強いられ、2点を先制される苦しい展開。川澄奈穂美と田中明日菜のゴールで追いつくものの、88分に再び勝ち越しを許す。90分に永里優季が同点ゴールを決め、粘りを見せたが、その直後に再度失点を喫した。

 大会MVPに輝いた宮間あやは試合後、「ありがたいけれど、個人の賞にはあまり興味がない」と話し、「4失点なんて、わたしたちのチームではあってはならないこと」と敗戦に悔しさをにじませた。

宮間あや(岡山湯郷Belle)

「個人の賞には興味がない」

 盛り返せたのは、後半に相手の足が止まったから。粘り強さを見せたんじゃなくて、最初からやれば良かったというだけの話です。今日の試合は、1人ひとりの立ち位置が問題だった。4失点なんて、わたしたちのチームではあってはならないこと。こんな出来では、五輪のグループリーグ突破だってできないかもしれない。振り出しに戻ったとまでは言わないですけど、自分たちの足元を見つめ直すいい機会になったと思います。攻撃の面では、流れの中から2得点できたことは収穫。(流れの中から取った)2点目の、長いサイドチェンジから点を取れたのは良かった。点を取るバリエーションが増えているとおもいます。大会MVPをいただき、ありがたいけれど、個人の賞にはあまり興味がないです。

川澄奈穂美(INAC神戸レオネッサ)

「去年よりはチームがレベルアップした」

(ゴールの場面では)安藤(梢)選手がドリブルで持ち込んだ時、最初はスルーパスで抜けようと思ったけれど、相手が付いてきたので中で受けました。得意な角度に持ち込めましたね。ドイツは高さとパワーがあったけれど、思ったほどではなく、個人的には米国の方にこそ、それを感じました。今大会は、米国、ドイツを相手にどれだけできるかを知るいい機会になったと思います。去年の大会よりはチームがレベルアップしたと感じています。

永里優季(FFCトリビューネ・ポツダム/ドイツ)

「得点よりも内容が気になった」

 疲れました。いつもならボールが来る場所に、今日は来なかった。いつもと同じではパスを引き出せないと思ったので、1回下がって受けて、ボールの流れを作りたいと思った。最後は足がパンパンで、踏ん張りが利かなくなったし、パスの精度も落ちてしまいました。ゴールは狙った形ではなく、たまたまです。今日は、得点よりも内容が気になりました。

安藤梢(FCR2001デュイスブルク/ドイツ)

「相手をギリギリまで引き付けられるかがポイント」

 1点目をアシストしたシーンでは、相手センターバックを引き付けてパスすることができました。1.5列目の位置でボールを受けた時、あまり早くボールを離さないようにしようと、ミーティングでも話していました。早めにボールを離してしまうと、受けた選手のほうにディフェンスが行ってしまう。相手をギリギリまで引き付けられるかどうかが、五輪でメダルを取れるかどうかのポイントになると思います。

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