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水垣偉弥「負ける要素が見当たらない」
理不尽な判定負けにブーイング=UFC JAPAN
勝利を確信した水垣だったが判定の結果に呆然
勝利を確信した水垣だったが判定の結果に呆然【t.SAKUMA】

 2月26日に満員の観客を集めて、さいたまスーパーアリーナで行われた「UFC JAPAN Edgar vs. Henderson」。

 岡見勇信がティム・ボッシュに逆転TKO負けを喫し、WECからUFCへ転向後、2勝1敗と勝ち越していた水垣偉弥もクリス・カリアーゾに判定負け。日本を引っ張ってきた両者の敗北はショッキングであり、格闘技の厳しさを改めて示す結果となった。

 とはいっても、会場に足を運んだファンもテレビで試合を視聴した人たちも、水垣の敗北には、首を傾げたに違いない。

 現にジャッジ3者が29−28をつけ、カリアーゾの判定勝ちが告げられると、大きなブーイングがスーパーアリーナ内にこだました。


■勝利を確信していた水垣だったが…


 背が低くサウスポーのカリアーゾに対し、水垣は打撃戦に固執することなく、初回からテイクダウンを軸に戦った。

 1Rには2度目のトライで、テイクダウンに成功すると、カリアーゾのオモプラッタを凌ぐと、立たせないように腰をコントロールして、勢いのある左のパウンドで落としていった。カリアーゾは水垣の手首をつかんで、ハイガードにいく素振りを見せるなど、虎視眈々と三角絞めを仕掛けるタイミングを計るが、水垣がそのままトップキープし、初回を戦い終えている。

 2Rも初回と同じように、スタンドでは攻め辛そうにも見えた水垣は、ここでも組みついて逆にケージに押し込まれながらも、テイクダウンを奪うことに成功。インサイドガードの水垣に、カリアーゾはハーフネルソンからリバーサルを決めたが、すかさず水垣はスタンドに戻った。

 最終回、水垣はカリアーゾをケージ際までドライブ。体を入れ替えたカリアーゾが、シングルレッグで水垣の腰を浮かせる。バランスを崩した水垣に対し、カリアーゾは離れ際にワンツーを打ち込み、接近戦ではエルボーも見せている。

 水垣はカリアーゾのハイキックにカウンターで組みつき、3R連続でテイクダウンに成功する。腰を切って十字や、フラワースイープの機会を伺うカリアーゾに対し、水垣はハーフに移行しボディーやエルボーを落しながら、タイムアップの合図を聞いた。


 このような試合展開で、3Rとも取っていたと勝利を確信していた水垣は、「負ける要素が見当たらない」と試合を振り返った。また、デイナ・ホワイト社長も水垣に勝利ボーナスを支払うことを明言している。

敢えて敗因を探ってみたものの…

3Rを通じ優位なポジションをキープした水垣だったが
3Rを通じ優位なポジションをキープした水垣だったが【t.SAKUMA】

 そんな試合展開で、敢えて水垣が2R&3Rを失った要因を探ってみると……。

 ストライカーのイメージが強い水垣が、トータルファイトで試合をコントロールしたことに対し、レフェリーはスタンドでの打撃戦を逃げて、テイクダウンを狙った。

 倒してからも、フィニッシュする姿勢に欠け、トップキープが顕著だった。

 まるで粗探しのように欠点を探れば、上のような2点に行きあたる。だからといって、カリアーゾのパンチで水垣がヒザをついたこともなければ、リバーサルでトップを奪われ返したわけではない。

 敗因は、MMAの見る目が欠けたジャッジの主観――としか言いようがない理不尽な判定負けだった。

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