川内、目標は2時間7分台 ゲブレシラシエには恐縮=東京マラソン2012・招待選手記者会見
藤原新、川内に「25キロ以降、引っ張り合っていこう」
記者会見に出席した招待選手たち。左からロスリン、藤原新、ゲブレシラシエ、川内、キプチュンバ、藤原正、メコネン 【スポーツナビ】
川内 大変光栄に思います。(ゲブレシラシエに肩を組まれて)恐れ多いなと。
――ゲブレシラシエ選手は世界中からターゲットにされる選手ですが
ゲブレシラシエ いつも聞かれるんですが、マラソンは距離ですね。10000メートルはそうではないですが、マラソンはパーフェクトに走らなければなりません。それで去年は参加できなかったわけです。(レースの)3週間前に森で転んでしまったのです。今回は非常に注意してきました。同じミスをしないように、けがをしないように。ですから、東京で走ることをうれしく思います。
――藤原正和選手の今年に懸ける意気込みは?
藤原正 去年は走れなくて悔しい思いをしたので、2年分、自分の中では走りたいと思います。冗談抜きでこれだけの世界一の選手たちと走る機会はなかなかないので、一緒に走れることを楽しみにしてましたし、当日も楽しみたいなと思っています。
――ペース設定は2段階あると言われているが
藤原正 どれくらいのペースで行くのかによって変わってくると思いますけど、柔軟に考えていきたいと思います。
――藤原新選手は自己ベストを目標に挙げていますが
藤原新 僕が明言しなかったのは、ちょっと気を遣って、(川内の)2時間7分台が持ち上がるように。そういう意味なんですよ、川内君(笑)。
川内 これはもう完全に藤原新さんが日本記録狙いということが分かりましたので(笑)。ますます僕のモチベーションも上がっていきます。
藤原新 ぜひ、25キロ以降、引っ張り合っていきましょう。後ろにピタってつくのはダメだよ。(前に出るのは)交代しながらだからね(笑)。
ゲブレシラシエ「日本の選手には『グッドラック』」
ロスリン 4年前に東京に来て、その時はオープンな心でした。すでに北京五輪(の出場)が内定していましたし、緊張はしませんでした。レースはすべてが思い通りにいきました。戦うということではなく、協力をしてできる限りみんなで一緒に走っていったわけです。もちろん、最後の1キロとなると、そこでは戦術を考えないといけませんが。今回またやってみたいと思います。ゲブレシラシエ選手が言ったように、東京で走ることは素晴らしい。世界中で走っていますけど、これだけのジャーナリストやテレビ局が来るというのは見たことがありません。われわれに最高のものを出させようという気にさせてくれます。
――メコネン選手は2連覇がかかりますが
メコネン また勝つ努力をします。今はコンディションもいいので、2連覇達成に向けて努力をします。
最後に、ゲブレシラシエ選手にこのやり取りを聞いて、一言まとめてもらいます
ゲブレシラシエ 日本に来る前に、すでにマラソンが日本でどのような影響を持つかよく知っていました。これだけ注目してくれて、ありがとうございます。東京マラソンの大会組織委員に感謝したいと思います。私だけでなく、全員を招待してくれたことに感謝します。今ではこのように海外の選手も随分増えました。参加されている日本の選手には「グッドラック」と申し上げたいと思います。ロンドン(五輪)に向けて祈ります。
<了>