ボカを揺るがすリケルメと監督の対立=前期リーグ優勝チームに緊急事態
正しいのはリケルメか、ファルシオーニか……
この事件の後、アンヘリシはファルシオーニと1対1で話し合いを行い、すでに辞任を決めていた彼を慰留することに成功した。そして何事もなかったかのように練習が再開され、ファルシオーニはベネズエラのロッカールームで起きた“誤解”のことを再び謝罪した。だが、チームがどのような状況にあるのかを判断するには、もうしばらく待つ必要があるだろう。
まだボカの選手たちにファルシオーニを支持する意思があるのか、もう両者の関係が壊れてしまったのかは、すぐに分かるはずだ。しかし、ここに来てリケルメが再び問題の当事者となったことは見逃せない。リケルメがボカで問題を起こしたのはこれが初めてのことではなく、過去にはリケルメ派とマルティン・パレルモ派にチームを二分させたことがある。ビジャレアルではチリ人監督マヌエル・ペジェグリーニの信頼を失い、チームから隔離されたこともあった。アルゼンチン代表では当時チームを率いたディエゴ・マラドーナと対立したことで、2010年ワールドカップ・南アフリカ大会出場を断念している。
リケルメは今回、ファルシオーニとの対立という問題を起こした。2人のどちらが正しかったのかは、時間が経過し、すべてが元に戻った後に分かるだろう。
<了>