「ネイマールらがプレーに参加できないよう対応できた」

　とてもうれしい。完ぺきな試合だったし、これで「世界一のクラブ」と名乗ることができる。
（大差がついた結果となったが）妥当な結果だったと思うが、簡単ではなかった。ただし、高いリズムのサッカーができたことでサントスがそれに対応することに不慣れな印象を受けた。彼らのリーグではもっとスローテンポなサッカーをしているからだと思う。

（ネイマールについては？）試合前から警戒していた。ガンソと共に試合を決定付ける仕事のできる素晴らしい選手だが、彼らがプレーに参加できないよう、うまく対応できたと思う。

「このスタイルで勝てたことはこれ以上ない満足感」

　タイトルを獲れたこと自体うれしいのに、このスタイルで勝てたことはこれ以上ない満足感を与えてくれる。今のチームの強さの秘訣（ひけつ）というのは、「いつも通り」ということに尽きる。ビッグゲームであってもわれわれはいつも通りのサッカーをやろうとする。今日はパーフェクトな試合ができたと思う。

（今のバルセロナはライバル不在に見えるが）個人的にはライバルを求めている。ここ数年でこのチームが成し遂げていることというのはサッカーの歴史におけるアーカイブを見直さなければいけないほどの偉業だと思う。とはいえ、重要なのは自分たちが勝利への意欲を持って戦い続けること。

（今やバルセロナのサッカーは世界中に好感を持たれているが）世界中のサッカーファンを満足させることは難しい。バルサが世界中から好かれているとまでは言わないが、少なくとも世界中のリスペクトを勝ち得ていると思う。

「これほどのチームを人生で見たことがない」

　素晴らしいチームの一員としてプレーできていることを誇りに思う。これほど素晴らしいサッカーをしているチームはこれまでの人生で見たことがないし、中盤だけではなく、ＧＫからＦＷまでしっかりとつなぐサッカーができるのがこのチームの強み。今、僕たちがやっているサッカーが長く続くよう選手として努力していきたい。

＜了＞

取材：小澤一郎