グアルディオラ監督「伝説として語られるように」=バルセロナ監督 決勝後会見
メッシはアーティストのようにプレーした
前半は素晴らしかったと思う。自分たちのオフェンシブポジションがどこか、非常に分かっていた。レオ(メッシ)が特にそうだ。自分たちが思ったようにプレーしていた。レオはアーティストのように、頭に思い描いたことをそのままプレーしていた。それが今日の結果に表れている。サントスは1対1で勝負をすることはあっても、なかなか前線まで来れなかった。われわれはゲームを支配して、今日の試合の主導権を握った。サントスの試合は5〜6試合しか見ていないが、ネイマールにボールを渡すべきではないと思った。また、ボルジェスもなかなかボールを失わない。彼ら才能あるプレーヤーたちの動きを止めたことが、非常に素晴らしかったと思う。
――シャビの今日のプレーはどうだったか?
どのポジションでも自分の役割を果たす。今日の相手は非常にボールに近いところに迫ってくるので、自分たちはスペースを消すようにして、彼らがドリブルできないように努めた。今年もミランとの試合でも、今のポジションで活躍した。シャビはとてもいい状況にある。レオとシャビの比較はしたくないが、2人とも非常に素晴らしいプレーをした。プジョルもそうだ。みんなが自分たちの果たすべき役割を果たした。バルデスもピンチの場面を止めた。みんな素晴らしいレベルのプレーを見せてくれた。
――ビジャとティト(ビラノバ=アシスタントコーチ)とは話したか?
彼らにこのタイトルをささげたい。2人がいなくて寂しく感じている。ティトもいろんなことで力を貸してくれたので、ここにいないことが寂しい。ダビド(ビジャ)とも話したが、今晩にでももう一度、話したい。ホテルに戻ったら、寿司を食べてリラックスして、明日帰国することにしたい。
ここまで到達するには前の世代の努力があった
経済格差はあると思う。われわれは今日、9人のプレーヤーが下部組織出身の選手だった。自分たちが何を目指しているのか、それによって(評価は)違うと思う。われわれは、アヤックスと比べられるのはうれしい。(アヤックスは)CL(当時はチャンピオンズカップ)で3回優勝しているし、インターコンチネンタルカップでも勝っているので、オランダのチームと比較されるのはうれしい。ただ、オランダと言っても、60年代とかその後の時代とか、年代によって異なる。サントスのペレも、たくさん(タイトルを)獲ったし、アッリーゴ・サッキが率いたミランもそうだ。自分たちも、それらのクラブのように伝説として語られるようになりたい。
――南米チャンピオンに圧勝したが、今のチームは歴代のバルセロナの中でも最強と考えるか?(原田公樹/フリーランス)
そのへんは分からないが、ここまで来るのはたやすいことではなかった。ただ、われわれがここまで到達するには、その前の世代の努力があった。その意味で、もっと良いチームができるかもしれない。現在のチームは本当にいい状態にあると思う。その評価はほかの人に任せたい。
――今日、ビジャを激励するTシャツを着て入場したのは、選手たちのアイデアか? また彼の不在はチームにどんな影響を与えたか?
選手たちのアイデアだ。彼らの意志であのシャツを着た。ビジャの負傷は今回の遠征で最も残念なことだ。ただし彼は強い選手だから、すぐ戻ってくると思う。
<了>
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