ラマーリョ監督「恥ずかしい負け方はしていない」=サントス監督 決勝後会見

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サントスは頼みのネイマール(右)、ガンソ(左)をもってしても、バルセロナに歯が立たず。ラマーリョ監督も完敗を認めた 【写真は共同】

 サッカーのクラブ世界一を決めるクラブワールドカップ(W杯)決勝が18日、横浜国際総合競技場で行われ、欧州チャンピオンのバルセロナが南米王者のサントスを4−0で下し、2年ぶり2度目の頂点に立った。
 バルセロナはメッシのゴールで先制すると、シャビ、セスクが立て続けに決め、前半のうちに3点をリード。後半に入ってもメッシがこの日2点目を奪い、サントスをまったく寄せつけずに圧勝した。試合後、サントスのラマーリョ監督は「謙虚にバルセロナが世界一のチームということを認めるしかない」と語った一方で、「来年またここに戻ってこられるように」と前を見据えた。

世界でバルセロナに勝てるチームはなかなかない

――メッシが2得点を決め、勝利に貢献したのに対し、ネイマールは何もできなかった

 メッシは長い間、世界のベスト1になるための準備期間があった。ネイマールは成長中の選手なので、まだメッシのレベルに到達するのは先のことだと思う。

――バルセロナとサントス、もしくはほかの南米チームの差は何なのか?

 選手の質だと思う。サッカーで何が差がつくかというと選手の差だ。バルセロナはやはり世界一のチームだと思う。できるだけバルセロナを止めようと全力で頑張ったが、それは難しい。今、世界でバルセロナに勝てるチームはなかなかいないと思う。

――FWをあまり使わないとオフェンシブじゃないと言われる。バルセロナは今日メッシくらいしかFWはいなかったと思う。あとは全員中盤の選手だったが、オフェンシブだった。バルセロナはサッカーの概念を変えていると思うか?

 ブラジルではそういうやり方は許されない。ブラジルで3−7−0というフォーメーションをやったら警察を呼ばれるんじゃないか。「勉強しろ」と言われる。ブラジルでは2トップでいるから攻撃的とかそういうことではないと思う。バルセロナのプレーを見れば、FWの選手があまりいなくてもオフェンシブということは証明されたと思う。それが不可能と思うなら、今日のバルセロナのプレーを見れば、よく分かるんじゃないか。

――バルセロナが世界最強のチームだということは誰もが納得している。サッカーが好きな人間は納得済みだと思う。サントス側から見てみると、2失点目を食らうと非常に難しい試合になる。あなたの考えではどのようにチームを変え、修正し、その状態を覆そうとしたのか?

 いろいろ考えたが、ボールキープされることを崩そうとするのは難しいと感じた。中盤を増やすことも考えたが、そういうケースではなかった。ゲームメーカーを増やしたとしても意味がなかったと思う。サントスの欠点がどこかという指摘を今しても仕方がないし、謙虚にバルセロナが世界一のチームということを認めるしかないと思う。

――サントスは非常に素晴らしいシーズンを過ごしていた。今日のような敗戦をどうとらえるか? ダメージは残らないのか?

 別にダメージは受けない。バルセロナに負けたんだから、それでダメージは受けない。今年だけで決勝戦を3回戦った。過去のことはすぐ忘れられてしまうが、事実3回も決勝戦に出ているので、そういうチームはすごくいい仕事をしているチームであることは間違いないと思う。

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