北嶋秀朗「決定的な仕事ができなかった」 =3位決定戦アルサッド戦後、柏レイソル選手コメント

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柏−アルサッド 後半、シュートを放つ柏・北嶋=日産スタジアム 【共同】

 サッカーのクラブ世界一を決めるクラブワールドカップ(W杯)が18日、横浜国際総合競技場で行われ、3位決定戦でアジア王者のアルサッド(カタール)と対戦した開催国代表のJ1王者柏レイソルは0−0で決着がつかず、PK戦に3−5で敗れて4位に終わった。
 前半立ち上がりから積極的に仕掛け、終始優位にゲームを進めた柏だが、最後までアルサッドの堅い守備を崩せず、PK戦へ突入する。後攻の柏は3人目の林陵平が失敗し、アルサッドは全員が成功させて勝利を飾った。試合後、柏の北嶋秀朗は「最後の決定力、決め切れる力を突き詰めないと」と課題を挙げた。また、レアンドロ・ドミンゲスの代役として先発した水野晃樹は「責任を感じている」と結果が出なかったことを悔やんだ。

FW北嶋秀朗

「決定的な仕事ができなかった」

 決定力はこの大会を通じて足りないと感じた部分。個人の課題としても、ものすごく感じました。得点感覚は通じている。でも最後の決定力、決め切れる力を突き詰めないといけない。練習をやっていくしかない。手応えをつかんだ部分はたくさんあるので、それは大切にしていきたい。

 晃樹(水野)も良いクロスを上げてくれたし、クロスへの入り方は間違っていないと思うし、そこでゴールの中にどう入れるか。それを突き詰めていきたいし、より決定力に強い思いを持つようになった。これから練習でやっていくしかない。試合の進め方、チームとしては戦術的にも良かったし、チャンスも多く作れた。4位という結果は決定力、決定的な仕事ができなかったから。

MF大谷秀和

「最後に決めるという課題が出た試合」

 相手を研究した時に、準決勝はバルサ用にやっているんじゃないかと思っていたので、実際に(試合に)入ってみて、そこで進めようという話はしていました。でも思った以上に相手が人数をかけて守ってきましたし、前の2人のスピードを生かそうという戦い方でしたし、変なボールの奪われ方をしないように、リスク管理をしながらやろうと思いました。何本かカウンターに持っていかれた部分もありましたが、後半はカウンターにも対処できたと思います。相手が脅威になる攻撃は少なかったですけど、自分たちが最後に決めるという課題が出た試合でした。

DF酒井宏樹

「来年またこの舞台で、今度こそ倒せるように」

 引いた相手だったのでやれる感じはしていたんですけど、あと一歩、点が取れませんでした。あそこは勝ち切らないといけないと思います。チャンスはいっぱい作っていたんで、あとは最後のところですね。今大会は相手が強いところばかりで僕たちは挑戦者でいけるんで、そこで自分の能力、チームの能力が引き出されたというのはあります。ここまで来れたし、結果も出ていたんで、サントス戦も最後の決定力だけでした。全く無理という相手ではなかったと思います。来年またこの舞台に戻ってきて、今度こそ倒せるように1年間しっかりチーム力をつけていきたい。

MF水野晃樹

「責任を感じている」

 こういうチャンスをもらった中で結果を出せなかったことがチームの結果になったと思うし、責任を感じています。攻撃の部分でかかわっていきたいと思っていたし、縦に行ってセンタリングや、ところどころ(特長を)出せた部分はあったけど、結果にはつながらなかった。酒井とは、攻撃の部分はお互いに自由にやる感じでした。守備の部分だけはっきりしようとやっていたんで、別にやりづらさもなかったし、良いタイミングで上がってくれたり、裏を抜けたり、酒井を使うことはできましたけど……。

 勝たなきゃいけない相手だった。決めるところで決め切れなかった。あとはバイタルで良い状況でボールを受けた時にもう少し何かをできたらなと思います。バルサ戦は参考にならないんじゃないかと思ったんですけど、それと同様のシステムでやってきました。バルサ戦をスカウティングして相手の戦術を見ていたので、変な戸惑いとかはなかったです。

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