ネイマール「個人の対決ではなくチームの対決」 =サントス監督&ネイマール 決勝バルセロナ戦前日会見

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ネイマール「サントスに残る判断が正しかったことを証明したい」

――バルセロナが優勢と言われている。しかし、その前評判がバルセロナにはプレッシャーとなり、サントスが有利にはならないか。また、今までのキャリアで優勝候補を破った経験はあるか?

ラマーリョ監督 言葉ではいろいろな意見を言えるが、わたしは誘導的な質問に答える監督ではない。自分のスタイルは決まっている。言葉ではごまかし切れない。ただ、明日は何が起こってもおかしくはないだろう。優勝候補が負けることもある。もちろん、わたしも優勝候補を破った経験はある。明日もそうであってほしい。

――経験は浅いが、明日に関しては勝つのが難しいと言われている。プレッシャーはかかっていないか?

ネイマール 自分はチームに貢献するだけ。バルセロナが優勝候補とはいえ、自分たちの良いサッカーをする。

――ブラジルサッカーとスペインサッカーの違いは何か?

ラマーリョ監督 ブラジルは今、成長途中にあり、現状では国内は変わってきている。経済状況が変わり、良い選手は国内に残り、海外からブラジルに戻ってくる選手もいる。ブラジルの選手が国内でプレーするようになって、ブラジルで一番良い選手だけがヨーロッパに行くようになった。それでもヨーロッパのチームには経済力がある。例えば英国のチームにほとんど英国人はいないだろう。そういう違いがある。

――バルセロナとレアル・マドリーから興味を持たれているが、サントスに満足しているか?

ネイマール 自分はサントスに残るという正しい選択をした。決勝ではその判断が正しかったことを証明したい。いろんなチームに興味を持ってもらえるのは光栄だ。しかし、重要なのは明日の決勝戦。大きな大会に出場している。大きな相手からオファーを受けたのは幸せなことだが、今はサントスの選手としてここに来ている。全力を尽くす。

――バルセロナとレアル・マドリー、どちらが好きか?

ネイマール 今、僕はサントスの選手だ。全員がエースと呼べる選手、全員がアイドル、良い選手の多いバルセロナと戦うのは光栄だが、明日は良いゴールでチームを勝たせたい。

――明日はメッシ対ネイマールという見方もあるが

ネイマール 明日はサントス対バルセロナ。個人の対決ではなくチームの対決だ。

ラマーリョ監督「メッシだけでなく、全員マークは難しい」

――明日のスタメンだが、ひざの状態が悪いが試合に出場したい気持ちが強い選手と、本来のポジションではない選手、どちらを起用するのか?

ラマーリョ監督 レオのことだね。コンディションが悪いとピッチには入れない。良い状態ではないとチームに迷惑がかかる。わたしは明日の試合、100%状態の良い選手を使う。ドクターストップがかかれば試合には出ない。

――バルセロナはネイマールにボールを触らせないと言っている。同じようにメッシをボールから遠ざけることが有利になるか?

ラマーリョ監督 選手の特徴は選手に伝えてある。メッシは世界一の選手。マークしづらく、何をするか分からない。メッシだけでなく、ほかの選手も全員マークは難しい選手ばかりだ。

――ヨーロッパは経済的に恵まれているが、南米との格差をどう思うか?

ラマーリョ監督 バルセロナとサントスの経済力の差は大きいと思う。その差があっても、国の代表としてここに来ている。ベストを尽くす。

――メッシはアイデアが豊富だが、彼のプレーからヒントを得ることはあるのか?

ネイマール もちろんメッシのプレーも見るが、メッシだけじゃなくてロナウド、ロナウジーニョ、ロビーニョ……いろんな選手のプレーを見ているし、僕はサッカーを見るのも好きだ。メッシは印象的なプレーをするから、明日は彼の世界一のプレーを見せてもらいたいと思っている。

――去年、ブラジル代表の親善試合ではメッシと対戦した。その時の印象は?

ネイマール 難しいゲームだった。残念ながらメッシの素晴らしいゴールで僕らは負けてしまった。メッシがなぜ世界一の選手と呼ばれているか、それをピッチで示した試合だった。

<了>

取材:鈴木潤

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