セスク「カップをバルセロナに持ち帰りたい」=バルセロナ選手 決勝サントス戦前日会見

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選手にとってファイナルと普通の試合は違う

――アシスタントコーチのティト・ビラノバについてはどう思うか?(編注:ビラノバは手術後のため来日せず)

 僕にとって重要な人だ。経験を持った素晴らしい指導者だと思う。僕をここに連れてくるきっかけになった人でもある。もし(ビラノバが)ここにいるとしたら、良いことを僕に伝えてくれたと思う。自分のベースとなるサッカーを教えてくれた指導者として、彼に感謝している。彼の教えはとても役に立ったし、本当に感謝の気持ちでいっぱいだ。僕らのためにいろんなことをしてくれた。彼、(骨折で離脱した)ビジャの2人に幸福をもたらす結果にしたいと思う。

――イングランドではこのトーナメントは古いと考えていたところがあると思う。イングランドからわざわざシーズンの最中に、日本に来なくてはならないということがあった。今はバルセロナにいるが、イングランドのリーグと今回のトーナメントにはどんな違いがあると考えているか?

 イングランドの場合、あまり重要なトーナメントと考えないかもしれない。つまり、イングランドのチームが参加していても、報道されることは少ないだろう。でも、スペインのクラブチームでは、南米のチームもそうだと思うが、このトーナメントの重要性は高いと考えられている。勝てば世界一のクラブチームと言うことができる。これは常に言えることではないから、非常に評価が高いと思う。最後の最後まで頑張って、タイトルを持って帰りたい。僕らにとってもやはり重要なシーズン中で、チャンピオンズリーグにも勝たないといけないし、今回のタイトルも取りたい。これが同時に起きることはなかなかない。まずは明日頑張りたい。

――“スーパーバルサ”に勝つのはほぼ不可能と言われているが、昨季のチャンピオンズリーグでアーセナルはロンドンで勝つことができた。今のバルセロナに勝つには何をすればいいと思うか?

 その時も強いチームだったと思う。今のチームというのはとても信頼感が強く、プレーしている。(バルセロナにとっては)カウンターアタックが難しかったんじゃないかと思う。カウンターを仕掛けるのが一番いいのではないか。あの試合では両サイドにスピードのある選手を使って対戦した。アーセナルはそれが唯一、勝てる方法だと思ったから。ただ、今回の大会は意味が違う。これはファイナルだ。選手たちにとってファイナルと普通の試合は違うものだと思う。だから明日は全力を尽くして頑張ってチャンピオンになりたいと思う。

――ヨーロッパのチームと対戦するのではどういう違いがあるか? 例えばレアル・マドリーやほかのチームと比べて

 正直なところ、僕には分からない。というのは、南米のチームと対戦したことがないんだ。プレシーズンでリーベル・プレートと対戦したことはあるけれど。映像やさまざまな情報から得た知識によると、サントスの選手は個人技に優れていると聞いている。それから攻撃が非常にいい、技術的にもすごいレベルだと。だから自分たちは守備で気を抜いてはいけない。試合中ずっと(ボールを)支配したいと思っている。バカなまねをして自分たちのゴールに近づけてはいけない。


――ネイマールはバルセロナでプレーするだけの才能があると思うか?

 若い選手だね。あまり個人的に注目してきたわけじゃない。でも、彼はとても素晴らしい若者だと聞いている。おそらく世界のどこのクラブでプレーしてもおかしくないと思う。ただ、明日はサントスの一員だ。もしかしたら、僕らに対して3ゴール、4ゴールを入れてしまうかもしれない。もし彼がバルセロナに入るのなら、その時は歓迎するが、明日はライバルだ。サントスに勝ちたいと思うし、カップをバルセロナに持ち帰りたい。

<了>

取材:小澤一郎

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