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フォサッティ監督「バルセロナの選手があまり眠れないことを願う」
アルサッド監督&選手 準決勝バルセロナ戦前日会見

 クラブワールドカップ(W杯)にアジア代表として臨んでいるアルサッドのジョージ・フォサッティ監督とママドゥ・ニアン、イブラヒム・アブドゥルマジェドが14日、準決勝のバルセロナ戦を翌日に控え、試合会場となる横浜国際総合競技場で記者会見を行った。フォサッティ監督はバルセロナの優位、強さを認めながらも、「可能性がある限り前進する」と語った。

 この試合の勝者が、14日に行われた準決勝で勝利した南米代表のサントスと18日の決勝戦で対戦する。

フォサッティ監督「バルセロナを苦しめるつもり」

――サントスのムリシー・ラマーリョ監督がバルセロナのジョゼップ・グアルディオラ監督について、「ブラジルで指導しない監督は強いチームは作れない」とコメントしていた。このことについてどう思うか? あなたはブラジルでの指導歴もあるわけだが


フォサッティ 答えにくい質問だ。グアルディオラ監督がこれまで成し遂げたことは素晴らしいと思っている。なので、今まで彼が成し遂げたことを評価すべきだ。もしかしたらブラジルで監督をやっていたとしても、今よりもっと偉業を収めていたかもしれない。グアルディオラ監督には非常に尊敬の念を持っているし、監督としての手腕も高く評価している。現役時代も素晴らしいプレーヤーだったし、そのことはカタールの人々も覚えていると思う。それだけで十分だと思う。彼がもしブラジルで監督をしたらどうなるか、ということへのコメントは、これ以上はしたくない。


――バルセロナに対しては、どのように戦うのか? どんな準備をしてきたのか?


フォサッティ 自分たちとしては、自分たちのサッカーを見せることに全力を尽くしたい。エスペランス戦から2日経っている。しかし、この2日間で今までとは違う戦術を要求するのは難しい。だから、とにかく自分たちの最高のプレーをピッチ上でお見せしたい。おそらく対戦相手も、そのあたりを念頭に置いて対抗してくると思うが。ただ、自分たちもバルセロナを苦しめるつもりだ。


――スペインではバルセロナを苦しめたチームもある。今回は素晴らしい選手を連れてきているが、どう戦うか?


フォサッティ エスペランス戦を終えてから同じ質問を受けている。そして何度も同じように答えている。世界の名監督、名門チーム、そのすべてが今回、とにかくバルセロナを倒す意気込みで今大会に臨んでいる。わたしが何か魔法が使えると良いのだが、自分たちは自分たちのプレーを見せることに集中したい。自分たちの実力に応じたプレーを披露したい。われわれにもチャンスはあると思っている。着実に自分たちのプレーをすれば、少なくともたやすく勝たせることはないと思う。

イブラヒム「決勝に進出するために努力してきた」

――イブラヒム、君は新しい世代の選手だが、この大会への意気込みは? それとニアン、君は経験豊かな選手だが、明日の試合でもう一度そのキャリアを輝かせることができると思うか? それから監督、グアルディオラ監督はアルサッドの監督を評価していたが、監督がどれくらいチームに違いを与えることができると思うか?


イブラヒム この大会に参加できるのは光栄だ。そのためにわれわれはACL(AFCチャンピオンズリーグ)の時から頑張ってきた。神のご加護で、この大会では大きなチームと対戦してきた。明日、対戦するのは、われわれが大いにリスペクトする欧州チャンピオンだ。そして決勝進出を決める大事な試合になる。そのためにわれわれは努力してきた。


ニアン わたしはほかのチームメートと比べて経験を持っているかもしれない。チームには連帯感があり、だからここまで来ることができたのだと思う。エスペランスに対しても一丸となって戦った。明日のバルセロナに対しても、われわれは頑張りたいと思う。(相手は)とてもいいチームで、とてもいい選手がいると思っている。


フォサッティ 監督の重要性という話だが、なかなか話しにくい。自分自身のことだから、自慢のようにも聞こえてしまう。自分が思うに、いい司令官と悪い司令官は、状況によって変わると思う。そして監督が持つインテリジェンス、能力によってチームの良さを引き出せたり、引き出せなかったりすることがある。グアルディオラ監督について述べているつもりだ、自分のことは話しづらいので。だから監督は、チームにとって重要な存在だと思っている。


 例えばニアンのいいところ、イブラヒムのいいところ、これをわたしが引き出すことはできる。しかし選手たちも、それぞれ個性を持っている。そして自分たちの実力をどう伸ばすかということも知っている。ゆえに監督として重要なのは、チームとしてどのように戦うか、そこを考えるところになると思う。バルセロナもしかり、ほかの世界トップレベルのチームもしかり。素晴らしい個性をそろえた選手たちがいて、その選手たちをうまく使って、チームとしての素晴らしいパフォーマンスを見せる。それが監督の仕事だと思う。


――この試合は、カタールにとってどういう意味を持つか? バルセロナもカタールと縁のあるクラブだが(胸スポンサーのこと)。それからバルセロナに対してラインを上げていくつもりか?


フォサッティ 明日は本当に特別な試合だと思う。カタールのサッカーファンにとっても重要な試合だろう。カタールの政府高官から一般の庶民まで、皆注目している。それについては、あまりコメントはしたくない。バルセロナはカタール財団を(胸スポンサーに)使っているし、カタールとも縁が深い。だから、どちらが勝っても、皆満足すると思っている。皆がバルセロナをどう思っているか、カタール人がバルセロナをどう思っているか。そういった思い入れもあると思う。


 ただひとつ言えるのは、ニアンやイブラヒムが言っていたように、自分たちにとってこの試合は、単に強豪チームと対戦することだけではない。自分たちにとっては、準決勝まで到達するのが大変だった。ゆえに正直に言って、こちらがバルセロナより弱いのは分かっている。反対意見はないだろう。しかし、われわれはもう一度頑張りたい。サッカーの世界では、何があるか分からないので。


 とにかく明日は、自分たちのいつものサッカーをして、勝利の可能性を高めていきたい。ラインをどうするか、今の段階では言えない。問題は相手がそれを許してくれるかどうか。自分たちがラインを上げたいと思っていても、相手がそうはさせてくれない可能性がある。バルセロナがなぜ、あれほどボールポゼッション率が高いのか、皆が頭を悩ませている。ボールを奪っても、すぐに取り返して長い時間ボールをキープする。われわれはできるだけ相手ゴール近くでプレーしたい。(GKの)バルデスの近くまで行きたい。そうしたいと思っていても、しかし許してはくれないだろう。バルセロナがそれを拒むだろう。


 だから自分たちのプレースタイルを変えるつもりはない。とにかく、自分たちのサッカーを忠実に見せていきたい。明日はこれまで以上に集中して臨みたい。自分たちの勝利の可能性は低いが、可能性がある限り前進するのみだと思っている。

スポーツナビ

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