イニエスタ「モチベーションは最高潮」=バルセロナ選手 準決勝アルサッド戦前日会見

スポーツナビ

100%の力を出さないと、絶対に勝てない

――この会見について異議を申し立てたい。バルセロナとレアル・マドリーの試合のことばかりに質問が集中しているが、クラブW杯に関する質問がない。そこでイニエスタ選手に聞きたい。今回の試合はバルセロナとして初めて、国際トーナメントで中東のチームと対戦することについて、意味があると考えているか。われわれ(カタール人)にとって、アルサッドがバルセロナと対戦するのは、歴史上初めてのことで、非常に大きな意味があると思っているのだが

 自分たちにとっては重要だ。というのも、アジアのチャンピオンと戦うわけだから、めったにない舞台だと思う。世界のひのき舞台だと思う。相手に対してリスペクトの気持ちを持っているし、両者で競い合って素晴らしい内容の試合ができればと思う。自分たちの100%の力をお見せできれば、おそらくわれわれは勝てると思う。いずれにしても、準決勝のレベルに来るということは、相手も素晴らしいチームだと思う。自分たちも100%の力を出さないと、絶対に勝てない試合だと思う。

――ブラジルの記者だが、2006年大会でインテルナシオナルに負けたときの感想を聞かせてほしい

 5年前はタイトルを取るチャンスがあった。準決勝ではクラブアメリカ(メキシコ)に4−0で勝ったが、決勝では残念ながらほんのわずかの差で負けた。決勝(で勝利すること)は本当に難しいと思う。この大会では素晴らしいライバルが出場しているからだ。自分たちの100%の力を出さないと勝てないと思う。5年前も頑張ったし、今回もそうだが、100%の実力を出さないとほかのライバルを退けることはできないと思う。過去のネガティブな経験は、今大会では自分たちに非常にプラスになると思う。ネガティブな経験から何かを学ぶことは重要だ。その意味で、今回再び日本に来るチャンスがあったのだから、ぜひ過去の苦い経験から学びたいと思う。

マックスのレベルのパフォーマンスを

――あなたにとってこの大会はどういう位置づけなのか。特に(優勝した)09年大会と比べて

 モチベーションは最高潮だ。この場に戻れたことをとても喜んでいる。何年か前、負傷でかなり苦しみ、(大舞台に)出られたり出られなかったりした。今年、この大会に出場できたので、自分でもぜひ楽しみながら試合に臨みたい。そして、いい年の締めくくりになればと思う。

――最近、10歳の日本人の少年(久保健英)がラマシア(バルセロナの下部組織)に入って話題になった。そこで世界的なプレーヤーにまで成長したあなたにとって、ラマシアとはどういう存在か(小澤一郎/フリーランス)

 何年も何年もクラブの下部組織でプレーできたことをうれしく思っている。そして自分の子供のころの夢が現実となって、今はトップチームにいる。下部組織のコーチや監督、チームメートから、さまざまなことを学んできた。下部組織に所属する選手にとって、トップチームに入ることは長年の夢だ。それがかなって、本当に喜んでいる。

――ここにいるみなさんはバルセロナを知っているが、アルサッドについてどれくらいのことを知っているか?

 プレーヤーは何人か知っているし、映像も見ている。アフリカのチャンピオン(エスペランス)と対戦した試合も(テレビで)見た。ケイタや、左サイドの選手とか、何人か知っている。ただプレーヤーというよりも、その大陸を代表するチームなので、チームとして尊敬している。われわれは、アジアの大陸チャンピオンと対戦するので、90分間、力いっぱい戦いたい。われわれの最終目標はファイナルだが、その前の一戦も一生懸命戦いたい。自分たちのマックスのレベルのパフォーマンスをお見せしたい。そしてそれが、ファイナルにつながればいいと思っている。

<了>

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