ラマーリョ監督「日本のチームをなめてはいけない」=サントス監督&選手 準決勝柏戦前日会見
ラマーリョ監督「長年の友人とまた会えることがうれしい」
柏戦を前に記者会見するサントスのラマーリョ監督=13日夜、豊田スタジアム 【共同】
この試合の勝者が、15日に行われるアルサッド対バルセロナの勝者と18日の決勝戦で対戦する。
――ネイマールのことばかり聞かれるが、全世界がネイマールに注目している。ちょっと騒ぎすぎだとは思っていないか?
ラマーリョ監督 ネイマールは若い選手だが、経験豊富な選手だ。彼は責任を背負って準備をしてきた。大きな責任を背負っても悪影響はなく、プレッシャーにも慣れている。
――監督とネルシーニョとの関係を聞きたい。ネルシーニョはあなたのことを「最高の監督」と言っていたが、柏戦はあなたにとっても重要な試合だろうか?
ラマーリョ監督 ネルシーニョとは友情関係にある。一緒にプレーをして、サンパウロ時代はルームメートでもあった。忘れられない存在だ。長年の友人とまた会えることがうれしい。彼は日本でも良い仕事をした。2部リーグから上がったばかりで、いきなり優勝したことがどれだけ素晴らしいか分かると思う。また彼に会えてうれしい。
――ネルシーニョがサントスを分析していたが、選手の名前を間違えたり、サントスの中盤から前の選手しか知らないようだ。また、グアルディオラはブラジルで優勝しなければ監督として評価されないと言った。だが、ブラジルからのオファーはない。もし彼がブラジルで監督を務めた場合、優勝できると思うか?
ラマーリョ監督 ネルシーニョが名前を間違えたというが、この世界では普通にあること。不思議なことではない。確かにサントスは中盤から前が目立つ。グアルディオラに関しては、彼の仕事のメリットを否定するわけではないが、ブラジルよりもヨーロッパの方がやりやすいはずだ。ブラジルのプレッシャーの中で試合をしなければいけないのはかなり厳しいこと。そういうことを言ったのだろう。
――バルセロナが話題を集めている。優勝候補だと言われているが、バルセロナが南米のチームをなめているとは思わないか?
ラマーリョ監督 ブラジルにはブラジルの現状がある。バルセロナは世界一のクラブだ。バルセロナが優勝候補というのは認めなければいけない。
ラマーリョ監督「チームにとって柏戦が一番重要な試合」
ラマーリョ監督 1試合目は相手に関係なく大変なものだ。柏は日本で優勝したチームで、われわれは初戦。大変なゲームになるだろう。
――ネイマールにとって、この大会はどの程度重要だと思うか教えてほしい
ラマーリョ監督 この大会で国際経験を積み、ブラジルに残った方が2014年のワールドカップ(W杯)に向けて良い準備ができると思う。今は経験を積むタイミングで、正しいタイミングでヨーロッパのクラブへ移籍すれば良いと思っている。
――2年前、バルセロナには選手の妻が帯同していた。その判断を監督に推奨するか?
エドゥ・ドラセナ ヨーロッパの文化の問題もあると思う。ヨーロッパでは当たり前で、家族を連れてくる。それはそれでいいと思う。ブラジルの文化では難しい。今に始まったわけではないので、慣れている。
ラマーリョ監督 勝てば奥さんが来たから良かったと言われるだろう。しかし負けたらバッシングを受ける。結果を見てから聞いてほしいと思う。
――ネルシーニョはサントス戦が一番重要な試合だと言っていた
ラマーリョ監督 もちろん、わたしとしてもサントスとしても、次のゲームが一番重要だ。そう思っていればいいのではないか。