柏のジョルジ・ワグネル「母国のチームと試合ができるのは幸せ」=クラブW杯・サントス戦前日 柏選手コメント
MFジョルジ・ワグネル
サントス戦に向け調整する柏・ジョルジワグネル(左)とレアンドロ=愛知県豊田市内 【共同】
次の試合はすごく難しいゲームになると思う。サントスは質の高い選手が多く、自分たちのサッカーをどう出すか。今年、僕らがタイトルを取れたのは、年間を通して波がなく常に良い状態がキープできたから。次のゲームでもそれを出せるようにやりたい。次のゲームは誰が相手でももちろん勝ちたいですし、選手は次のゲームの意味を理解していると思う。その中で自分たちが相手よりも多く勝ちたいという気持ちを出せれば、良い結果は付いてくると思います。
まず第一にしなければいけないのは特別なことではなく、集中して次のゲームにきっちり臨むこと。相手はテクニックのある選手が多く、自分たちが攻められる時間が多くなると思います。その中で自分たちがやることをきっちりやること、そしてチャンスを生かして勝利につなげられたらと思います。
年末のこういう時期、こういう大きな大会で母国のチームと試合ができるのはサッカー選手のキャリアとしても幸せなことだと思っています。ブラジルで自分が仕事をしたことがある監督、選手たちが対戦相手だと特別なモチベーションがあります。ですが、グラウンドに入ったら勝利のためにサッカーをすることを考えています。ドキドキしている感情もあるんですけど、こうして海外へ出て母国のチームとゲームができるのは変な感じです。こういうゲームができるシチュエーションをくれたのは、チームが頑張ってきた成果なので楽しんでやりたい。
FW田中順也
サントスは前の選手は足元はうまいですけど、後ろの選手は意外と足元(の技術)がなかったりするので、それは狙いどころかなと思います。寄せれば慌てるんで。前のテクニックがある選手に良いボールが入らないように追い込むのが大事だと思います。
海外のチームは攻撃的なので、Jリーグの守備的なチームよりも90分のうちですきがある感じはします。強いのは強いんですけど、中盤がスカスカだったりするので、行けるかもしれないと思わせてくれる展開はあります。監督からは無駄な追いはするなと、体力を大事しろと言われています。
DF増嶋竜也
サントスの選手はドリブルとか、(準々決勝の相手の)モンテレイの選手よりうまいと思いますし、どこからでも攻めてくる。どこを守るというよりも、今まで通り組織で守りたいと思います。
難しい試合になると思いますけど、後ろが踏ん張ってゼロに抑えれば、後半は体力勝負になる。前半をしっかりゼロに抑えることができれば、後半はチャンスが出てくると思います。みんなネイマールに抜かれてほしいと思っているでしょうけど(笑)、そこで止められれば自分の価値も上がりますし、世界が見ているんで頑張ります。
MF大谷秀和
サントスについてはこの後、ビデオを見てミーティングがあります。日本ではあまり映像を見る機会はないので、選手については名前や映像をちょっと見た程度しか知りません。前に遠征した時、コパ・リベルタドーレスの決勝は見ましたけど、それぐらいですね。ただ、個人の能力は間違いなく高いですし、レイソルが今まで対戦した中でも一番強い相手だと思います。
全員が楽しみにしている部分はありますけど、強いと言われるチーム、良い選手がいるチームが100%勝つわけではないので、自分たちにもチャンスはあると思います。サントス戦に何か特別なことをするわけではなく、ここまでやってきたことを出せれば良い結果を手にできるかもしれない。当然対策はありますが、サントスだからといって特別なことはしないと思います。
MF栗澤僚一
何も変えずに自分たちのスタイルを出して立ち向かっていきたい。前回の試合も球際を激しくできていましたし、勝つためにみんなが何をするべきかできていた。そこは変わらずにやっていきたい。個々の能力は高いと思うんで、できるだけ相手1人に対し2人とか助けるプレーが多くなると思う。なるべくスペースを与えず、コンパクトに守りたいというのはある。
相手のプレッシャーがどのくらいか分からないですし、リスクを冒さないで蹴るのも大事。そこはやってみないと分からないので、状況の中で見極めてボールを回すか、蹴るかはやっていきたい。相手にボールを回されるのはしょうがない。それよりもバランスを欠くことを一番やってはいけないので、それよりはコンパクトにして後ろで回される分には構わないです。
<了>
取材:鈴木潤
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