グアルディオラ監督「素晴らしいプレーで頂点に」=クラブW杯・バルセロナ来日会見

スポーツナビ

勝つことによって、われわれの“信条”を伝えたい

――日本は大震災のあとで非常に大変な時期を迎え、気分が沈んでいる人もいる。そんな時にバルセロナが来たというのは大きなニュースだが、選手たちにどんなプレーをしてほしいか? そして日本のサッカーファンやそれ以外の人にはどんな気持ちになってほしいと思っているのか?

 日本はわたしたちにとって、地理的には非常に遠い国だ。ただ、来るたびに歓迎してくれてすごく感謝している。自分たちの力を余すことなくピッチで見せたいと思っているし、ホテルですれ違ったり、東京や横浜で日本の方に会う機会もあると思っているので、その時にはわれわれが「みなさんのそばにいる」ということを伝えたい。明日は被災地の子どもたちが練習場に来ることになっている。ぜひその時に交流を深めたいと思っている。スタジアムで試合をご覧になるファンの方たち、テレビで試合をご覧になる方たち、すべての人に満足してもらえるような試合を見せたいと思う。自分たちが勝つことによって、われわれの持つ“信条”を伝えたい。

――日本ではバルセロナのサッカーのみならず、育成の面にも注目が集まっている。監督になって3年足らずで22人の若手選手をトップデビューさせているが、若手を使う秘けつについて教えてほしい(小澤一郎/フリーランス)

 これはわたし1人の成果というよりは、クラブ全体で選手の育成に取り組んでいるので、スタッフ全員の力を結集した結果だと思っている。もちろんわれわれはプレゼントとして、選手たちにチャンスを与えているわけではない。選手たちがつかみ取ったチャンスに対し、やる気や自身の才能を示して、トップチームに上がってくるわけだ。スカウト陣も素晴らしい人材に恵まれていて、将来有望の選手たちをスカウトして、彼らをトップチームに上げようと努力する。わたし1人が指導しているわけでは決してなく、クラブ全員で取り組んでいる結果だと考えている。

――レアル・マドリーとバルセロナの力はほぼ等しいと見られているが、監督が就任して以降はほとんど負けていない。その実力差を監督はどう考えているか?

 スペイン国内のリーダーはあくまでもレアル・マドリーだ。われわれも近い位置にいるが、レアル・マドリーも非常に強いチームだと思っている。

準決勝のメンバーは現段階では決めていない

――サントスの監督が、「グアルディオラ監督の手腕についてどう思うか」と聞かれたところ、「ブラジル国内でまず指揮を取ってもらわないとお手並みを拝見できない」と答えた。それについてどう思うか?

 いや、そもそもブラジルからオファーが来ていないから何とも言えない(笑)

――非常にタイトな日程だが、準決勝はメンバーの入れ替えをする可能性があるのか?

 今の段階では決めていない。アルサッドの分析も進んでいないし、相手がどういったチームなのかが明確になってから、選手たちの状態を見て、どのメンバーで臨むのか決めたいと思う。数日の間に決めることになるだろう。今の段階では何も決めていない。

――到着したグアルディオラ監督は日本のファンにサインをするなど精力的だったが、選手たちは疲れているように見えた。特に日本でも絶大な人気を誇るメッシについて、昨日から今日のトレーニングを通してどう映ったかを教えてほしい。あと明日は東京見物を考えていると言っていたが、監督は個人的に見てみたいもの、食べてみたいものなどあるのか?

 レオ(メッシの愛称)は疲れていないと思う。元気だった。明日についてだが、日本では特にいろいろなものを食べてみたい。バルセロナにも日本食のレストランはあるが、ぜひ本場で日本食を食べてみたいと思う。

<了>

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