われわれは今日のクラブワールドカップ（Ｗ杯）１回戦を迎える前、土曜日にＪリーグの初タイトルという自分たちの目標を達成し、その後、選手たちと祝い、祝勝会などいろんなイベントに参加して、試合まで１日しか練習できなかった事実もあるが、世界大会のデビュー戦で普段の力を出せなかった。戦術的にも技術的にも、もっと高いパフォーマンスを出せるチーム。今日のゲームはデビュー戦ということで影響が出たと思う。クラブＷ杯１回戦はもう終わったので、次のモンテレイ戦に向けて準備をしていきたい。

――今日の転換点は前半に２ゴールを取れたことか？

　ゲームを通してわれわれがコントロールできたと思っている。前半は最初からサイド、中央を使いながらチャンスを作った。ゴールの前でそれに値するプレーをしていたと思う。３７分、４０分にゴールが生まれたが、ゲームを通じてわれわれは相手のやり方、守備からカウンターという相手をニュートラルに持っていきながら、リズムをコントロールして落ち着いてゲームを運んだと思っている。

――決勝戦はバルセロナ対サントスだろうというのが大方の見方だ。柏がサプライズとして南米のチームを倒して決勝に進出できるかどうか。また、サントスが酒井宏樹に興味を持っているというが、それについてはどう思うか？

　ステップバイステップで考えている。サントス戦はまずモンテレイ戦が終わった後の話だ。それに、今日のわれわれは自分たちの基準に達しておらず、もっと良い準備をしてモンテレイ戦で良い試合をしなければならない。サントス戦のコメントは控えさせてもらいたい。酒井の話もフロントレベルの話なので、フロントから答えていただくのが正しいと思う。

――日曜（１１日）に試合をするモンテレイについてはどう思うか？

　このチームはメキシコリーグでは１５位だが、ＣＯＮＣＡＣＡＦ（北中米カリブ海サッカー連盟）のチャンピオンなので、質のあるチームだと思う。それに、このクラブＷ杯に向けて特別な準備をしてきているだろうし、メキシコサッカーのハイパフォーマンスを出す準備をしてきていると思う。選手にはメキシコ代表もいるから、今日よりもレベルの高い相手になることは間違いない。われわれも良い経験になる。

――サントスにはネイマールという有名な選手がいる。柏とサントスが対戦することになったら選手たちはどれぐらいネイマールを分かっているのか。あくまでも例えで、ネイマールと戦うことになったらどう監督は指導するか？

　ネイマールは若くて質が高く、完成されたレベルまで来ている。ほかの選手がネイマールになるとか、そういうのは想像できない。不可能なことだろう。彼は彼のプレースタイルが確立されている。
　ただ、今はネイマールの話ではなく、モンテレイのことを考えたいと思っている。もし、うまくいって彼らと対戦することがあったら――予測することが不可能な選手であり、わたしは遠くにいるが、ブラジルサッカーを見る中で、彼は本当に優秀で突出した選手。そのプレーをさせないような、抑えるような作戦を取ると思う。