ネルシーニョ監督「次のチケットを手に入れる」=柏レイソル 監督&大谷秀和 開幕戦前日会見

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ネルシーニョ監督「一番大事なのはいつも通りのプレー」

――この大会をどう考えているか。また、かつて指揮したサントスに思い入れはあるか?

ネルシーニョ わたしは今回のクラブW杯という大会は否定していない。Jリーグのタイトルを取る、そこで見えてくる次の可能性ということで、Jリーグのチャンピオンを取ればこの大会に出られるのはシーズン後半戦に知り得た情報だった。そこから選手たちに、新たなモチベーションとして伝えた。サントスはわたしもプレーしたし、監督としても率いた。タイトルも取った。4年間いた街だから友達もいるし、思い出もある。

――明日、対戦するオークランドの情報は選手たちに伝えたのか?

ネルシーニョ われわれはリーグ終了前にオークランドの情報を集めていた。チームの中に外国籍、ニュージランド人、スペイン人、コスタリカ人などがいるチーム。彼らのゲームの組み立て、国内ゲームの映像と土曜に行われた日本の大学との試合を資料として選手たちに、われわれが相手をするのはこういうチームだと情報を伝えた。

――サントスというチームをどう分析しているか?

ネルシーニョ いつもムリシー(ラマーリョ監督)が率いるチームは訓練されたチームでだから、サントスは守備力も高い、攻撃力も高い、技術も高い。監督自身も勉強家なので非常に良いチームだと思っている。今年のサントスの後半戦は、けが、累積でほかの選手を起用してチームが変化していく戦いをしていったが、言うまでもなくネイマールというハイクオリティーの選手、それからけがから戻って来たばかりのガンソ、あとはエラーノもけがから復帰してきた。ディフェンスラインも経験豊富な選手たちがそろっていて、タイトルを狙えるチームであることは間違いないと思う。

――去年はアフリカのチームが決勝に進出した。ほかの大陸のレベルが上がってきたことについてどういう印象か?

ネルシーニョ この大会はFIFA(国際サッカー連盟)の管轄になってから環境が変わったと思う。いろんな国、いろんなチームに参加する扉が開かれた。素晴らしい大会というところで、世界のレベルアップも見られる大会だと思う。

――相手の特徴を踏まえた上で、明日の試合はどこが重要になるか?

ネルシーニョ 一番大事なポイントはレイソルがいつも通りのプレーをすることだと思っている。相手は4−3−3、守備の時は自陣に引いて4−5−1。奪った後の攻撃も速い。こういうスタイルのチームは日本でわれわれが対戦した中でもあります。さほど変わりはないので、戦術的にも技術的にもやることはいつも通り。90分、あるいは延長戦の30分、さらにはPK戦という可能性もあると思うが、最後にわれわれが次のチケットを手に入れる。そう思っている。

<了>

取材:鈴木潤

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