“最強世代”エイシンアポロン新王者、池添はGI5勝目=マイルCS

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“最強世代”の1頭、エイシンアポロンが新マイル王に 【スポーツナビ】

 JRA秋のマイル王決定戦・第28回GIマイルチャンピオンシップが20日、京都競馬場1600メートル芝を舞台に争われ、池添謙一騎乗の5番人気エイシンアポロン(牡4=栗東・松永昌博厩舎、父Giant’s Causeway)が優勝。好位5番手から直線を力強く抜け出すと、インで粘る横山典弘騎乗の11番人気フィフスペトル(牡5=美浦・加藤征弘厩舎)との叩き合いをクビ差制し、GI初制覇を達成した。やや重馬場の勝ちタイムは1分33秒9。
 エイシンアポロンは今回の勝利でJRA通算14戦4勝、重賞は2009年GII京王杯2歳ステークス、11年GIII富士ステークスに続く3勝目。騎乗した池添は03年&04年デュランダル以来となるマイルCS3勝目となり、同馬を管理する松永昌調教師は騎手時代も含めうれしいJRA・GI初勝利となった。

 なお、2着フィフスペトルから1馬身半差の3着にはフランスから遠征してきたクリストフ・ルメール騎乗の4番人気サプレザ(牝6=Rd.コレ厩舎)。一方、1番人気に支持された福永祐一騎乗の安田記念馬リアルインパクト(牡3=美浦・堀宣行厩舎)は5着、前哨戦のGIIスワンステークスを快勝した小牧太騎乗の2番人気リディル(牡4=栗東・橋口弘次郎厩舎)は14着に敗れた。

急きょ巡って来たチャンス、最高の結果で応えた

急きょ回ってきた騎乗に満点騎乗で応えた池添、これで今年GI5勝目だ 【スポーツナビ】

 戦国のマイル路線、新たな王として君臨したのは4歳牡馬のエイシンアポロン。手綱を握ったのは、オルフェーヴルでクラシック三冠制覇など今年最も乗りに乗っている男、池添謙一だった。
「アポロンにとって初めてのGI勝利。去年の春までいっしょに乗っていたんですが、また今回、こういった大きなレースで依頼をいただけて、結果も出すことができて本当にうれしいですね」

 エイシンアポロンが復活勝利を遂げた前走のGIII富士ステークスでコンビを組んでいた田辺裕信の騎乗停止により、急きょ回ってきた手綱。そこで最高の結果を出してしまうあたりが、今年の池添の勢いなのだろう。
「僕が乗せてもらっていたときは朝日杯が2着でしたし、皐月賞は力を出し切れず悔しい思いをしましたからね」
 2、3歳時の悔しさがあった分、思いがけず巡ってきたチャンスに期する思いは人一倍だったはず。それは1着でゴール板を駆け抜けた後の、派手なガッツポーズが物語っていた。

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