山梨学院大附の白崎凌兵「優勝を狙わないと結果もついてこない」=第90回全国高校サッカー選手権大会抽選会

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第90回全国高校サッカー選手権大会は12月30日に開幕。全48校が熱戦を繰り広げる 【スポーツナビ】

 12月30日に開幕する第90回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ抽選会が21日、東京都内で行われ、2大会前の優勝校でJ1清水に加入予定の白崎凌兵を擁する山梨学院大附(山梨)は、昨年度優勝校の滝川第二を予選で破った市立西宮(兵庫)と2回戦で対戦することが決まった。

 今夏のU−17ワールドカップに出場した室屋成を擁する青森山田(青森)は、2回戦で土佐(高知)と激突。同大会にFWとして名を連ねた鈴木武蔵の桐生第一(群馬)は2回戦で大社(島根)と顔を合わせる。
 準優勝した第87回大会以来、3年ぶりの出場となる鹿児島城西(鹿児島)は1回戦で新潟西(新潟)とまみえる。

 国立競技場で行われる開幕戦は、國學院久我山(東京B)と東海大五(福岡)の対戦に決まった。また、開会式の選手宣誓は、奈良育英(奈良)の山田真史主将が務める。

 大会には都道府県大会を勝ち抜いた全48校(東京は2校)が出場し、1月9日の決勝まで熱戦が繰り広げられる。全代表校は11月27日に出そろう予定。

 1回戦、2回戦の対戦カードは以下の通り。

第90回全国高校サッカー選手権大会の組み合わせ

<Aゾーン>
市立西宮(兵庫)vs.山梨学院大附(山梨)※
盛岡商(岩手)vs.近大附(大阪)
聖和学園(宮城)vs.香川西(香川)
北陸(福井)vs.大分(大分)
浦和東(埼玉)vs.那覇西(沖縄)
青森山田(青森)vs.土佐(高知)※

<Bゾーン>
矢板中央(栃木)vs.高川学園(山口)※
鹿島学園(茨城)vs.日章学園(宮崎)
國學院久我山(東京B)vs.東海大五(福岡) ★開幕戦
静岡県代表(静岡学園vs.清水商の勝者/11月27日決定)vs.熊本県代表(秀岳館vs.ルーテル学院の勝者/11月23日決定)
西目(秋田)vs.山陽(広島)
長崎日大(長崎)vs.千葉県代表(市立船橋vs.流通経済大柏の勝者/11月26日決定)※

<Cゾーン>
大社(島根)vs.桐生第一(群馬)※
帝京大可児(岐阜)vs.奈良育英(奈良)
富山南(富山)vs.佐賀東(佐賀)
星稜(石川)vs.米子北(鳥取)
桐光学園(神奈川)vs.初芝橋本(和歌山)
尚志(福島)vs.守山北(滋賀)※

<Dゾーン>
中京大中京(愛知)vs.作陽(岡山)※
東久留米総合(東京A)vs.済美(愛媛)
新潟西(新潟)vs.鹿児島城西(鹿児島)
羽黒(山形)vs.四日市中央工(三重)
旭川実(北海道)vs.徳島市立(徳島)
都市大塩尻(長野)vs.立命館宇治(京都)※

※シードにより2回戦から登場
※※東京A・B代表決定抽選の結果、東京Aは東久留米総合、東京Bは國學院久我山に決定

山梨学院大附 白川凌兵主将

J1清水への加入が内定している山梨学院の白崎。今大会注目選手の1人だ。山梨学院は2回戦から登場する 【スポーツナビ】

「厳しいマークでも外す自信がある」

 対戦相手(市立西宮)については正直あまり分かりません。そもそもうちのチーム自体が相手を研究するチームじゃないんで。相手にとらわれず自分たちのサッカーをやることが重要なんじゃないかと思っています。

(マークは厳しくなると思うが)かもしれないですね。2枚つかれることもざらにあるので。でも今はそのマークを外す自信がありますし、そこを外して試合を作ったり、点を決めたりするのが僕の役割だと思っています。(いつからその自信がついたのか?)去年の選手権ぐらいからです。10番をつけさせてもらって、いいプレーをすることができたし、その後の高校選抜でも優秀な選手がいる中で、1つ年下にもかかわらずスタメンで出ることができた。そこは自信になりました。

(チームとしてのターニングポイントはあったか?)総体予選(関東大会予選)で帝京第三に負けたことですね。僕もPKを外しましたし、自分たちの弱さが出てしまいました。でも、そこでごまかして中途半端に勝つより、そういう弱さが出てよかったと思っています。この負けがあったからこそ「勝ちたい」という強い気持ちを持つことができたし、インターハイ予選、選手権予選の勝利につながったと思っています。

 目標はもちろん優勝です。「ベスト4進出が目標」とか言っている人もいましたけど、出るからには一番上を狙いたいし、そこを狙わないと結果もついてこないと思うんで。

(卒業後はプロに進むが)僕は厳しい環境の中に身を置きたいと思っています。もちろん厳しくて難しい世界だと思うんですけど、高校1年生の時に、Aチームに上がって先輩とプレーしたことですごい成長できたんです。プロでも1日1日が勝負だと思うし、チームに貢献することで、チームのために何ができるかを示していきたいと思っています。

青森山田 差波優人主将

悲願の初優勝を狙う青森山田は2回戦で土佐と対戦。差波主将(左)は予選を通じてチームの成長を実感したという 【スポーツナビ】

「プレミアを戦ったことで、1回りも2回りも強くなった」

 うちは伝統的にくじ運が悪いので、シードを引き当てて、試合数が少なくなったのは良かったです。対戦相手(土佐)については分からないですけど、どこが相手でも難しいのは間違いないですし、どこと当たっても気持ちが揺らいだりはしないです。

(選手権の予選は厳しい戦いだったか?)予選はやっぱりどの試合も難しいです。“青森と言えば青森山田”と周りの人たちは思っているみたいですけど、絶対にそんなことはない。自分たちを格上だと思って、挑戦を受けちゃうと負けてしまうので、チャレンジャーの気持ちで臨んでいました。それは良かったと思うし、予選を勝ち抜けたことで成長を実感することができました。

(高円宮杯プレミアリーグでは4位につけている)プレミアは強いチームばかりで、何が起こるか分からない試合を経験できる。それはうれしいし、残留も決めることができました。(プレミアが始まって)1年目で、自分たちはいろいろな経験をすることができた。それは大きいことだし、残留を決めたことで1、2年生も来年また同じ舞台に立てます。プレミアを戦ったことで、1回りも2回りも強くなったと思います。ここでやってきたことを選手権でもしっかり出して、1試合1試合を戦っていきたいです。

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