最注目の女子格闘家・神村エリカ 独占インタビュー

t.SAKUMA

勝って当たり前。情けはかけない

RENAよ覚悟! 情けはかけない 【t.SAKUMA】

――さて、今月23日のRISEではついにRENA選手との一戦があります。多くの人が期待している注目の一戦ですが、自分ではどのように感じていますか。

神村「メディアにも結構取り上げてもらっていますし、ファンの方も期待してくれているカードだと思うので嬉しいですね」

――試合にはどのような気持ちで臨まれるのでしょう。

神村「勝って当たり前だと思っています。RISEルールだし、他の取材でも言ってますが、積み上げて来たものも苦労して来たものも違う。これまでも、一試合一試合にかけてきたものがありますし、練習環境においてもターゲット(所属ジム)に来るまで凄く苦労しましたので。それらがあって今があると思います。今までよそ見しないでやってきたので、そういうのは誰にも負けたくないし、選手としても人としてもRENA選手に劣ってるところは何もない。そういうのがしっかり試合内容や結果で見せられればいいなと思います」

――積み上げてきたものとは?

神村「最初から恵まれてる環境の中でやってる選手はどこか当たり前になってしまう。でも常にそれが当り前じゃないし、ここにいられるのもみんながあっての自分だと思ってるし、それを考えている選手の方が気持ちが強いと思う。そういうところの考え方の違いも出てくると思うし、具体的には難しいけど、やっぱり違うって思うし、同じレベルでみられるのが嫌です。しっかりそこの差を感じてもらえればいいなと。質の差とか。選手としては無心で相手が倒れるまでガムシャラに行きます。情けはかけません」

――見方によっては団体の看板を背負ってる部分もあるかと思いますが、プレッシャーは感じませんか。

神村「あまり悪いようには背負ってないです。でもRISE女子が、私しかいないなかでベルトを作ってもらってるということは期待してもらっているからですし、それに関して感謝はしています。気負いしているというのではなく、RISEの選手として認めてもらって、RISEの選手として注目されるのは凄くうれしいです。今回は普通に勝つだけでは誰も評価してくれないと思うので、どれだけ自分の強さをみせてKOできるかだと思うので、そこを見てほしいと思いますね」

――将来的な目標があったら聞かせてください。

神村「強い選手を求めてどんどん世界に出て試合したいです。ベルトを取れるだけ取ります!」

――世界に出ても神村選手より強い相手を探すのは難しそうですが。

神村「そうなりたいなとは思いますね。本当に相手がいないくらい強くなりたいです」 

――最後になりますが、女子格闘技を引っ張っていく自信は?

神村「頑張りますけど、自動的についてきてくれればいいかな。『行くぞ!』とかはないんで(笑)」

【t.SAKUMA】

■プロフィール

神村 エリカ 
ERIKA KAMIMURA
1992年12月30日 東京都出身
戦績24戦23勝1敗
所属ジム:TARGET

小学生の頃より空手を始め、中学でキックボクシングに転向。15歳の時にプロデビュー戦を勝利で飾ると、その後は連戦連勝でJ−GIRLSフライ級王座をはじめ、WPMFやWMCなどの世界王座を獲得。今年10月には日本人女子初となるWBCムエタイ女子インターナショナル王座を獲得。次戦となる11月23日「RISE85」で行われるRENA(シュートボクシング及川道場)との一戦に注目が集まる。

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