――現在、神村選手は２４戦２３勝１敗の１４連勝中とものすごい戦績ですがご自分ではどのように感じますか。

神村「練習してきた環境も特別な中でやってきて、自分が他の選手より一番練習している自信もありますし、特別すごいという意識はなくて積み上げてきたものの結果が出てきたかなと思っています。デビューした時から一番強くなるのが目標で、女子キックを何か変えたいと思ってやって来てるので、現実となってきてうれしいです。女子の枠の中だけではやりたくないし、新しい挑戦をしながら何か残せればいいなと思っています」

――女子の枠だけではないというのは男子との対戦も視野にあるのですか？

神村「そこはノーコメントで（笑）。目標が男ということではありませんが、ただ『女子の中で強いよね』ってことではなく、私の試合を見た人が『もしかしたら男子にも勝っちゃうんじゃない』っていうのが目標です。そうなれば、今までの女子の枠を超えられるかなって。そういう選手って今まで女子にはいなかったじゃないですか。女子だからって前提でやってる選手が多いし、自己満足でできてしまう世界でもあったと思うんです。そこで、ここまで来られる選手がいるんだなって思ってもらえれば嬉しいし、選手としてやってきた意味もありますね」

――ファイトスタイルで好きな選手はいますか。

神村「タイの選手が好きなのでブアカーオ（ポー．プラムック）選手は好きですね。ブアカーオのミット練習は会場でも観ますね」

――試合前に？

神村「はい、ｙｏｕｔｕｂｅで見ます。イメージトレーニングですね。試合直前にいろいろ思い出したいんですよね。練習で何をやってきたかとか。特定の試合を見るとかはないですけど、ブアカーオの映像を見るとそれが軸になるんで」

――ブアカーオ選手で好きな試合はありますか。

神村「魔裟斗戦（Ｋ−１　ＷＯＲＬＤ　ＭＡＸ　２００７）ですね。あれがメッチャかっこいい。シュートボクシングでもブアカーオがＳ−ｃｕｐ（２０１０年）に出ているのがいいですね。いつかブアカーオと対談をやってみたいです（笑）」

――他誌での神村選手のインタビューを読んでいると言葉の表現が豊富に思えるのですが、本を読んだり音楽を聴いたりは好きですか。

神村「音楽はすごく聞きますね。友達に影響されて浜崎あゆみとか聞いてます。他にはＹＵＫＩとかＳｕｐｅｒｆｌｙとかＫＲＥＶＡとかも聞きます」

――すみません。おじさんはその辺りをあまり知らないので話題を広げることができずに残念なのですが……本も読んだりしますか。

神村「本も読みますね。理論的なものとか。私、こうでこうだからこうなんだってのがないと信用できないんですよ。最近では、『（９割がバイトでも最高のスタッフに育つ　）ディズニーの教え方』を読みました。あれは勉強になりましたね。あとは、『しくじり姫』っていうのと、それと『青空サイダー』という小説も最近読みました。これは恋愛ものですね。そういうのが好きです」

――恋愛ものを読むというのは、恋愛に憧れがあったり？

神村「ノーコメントで（笑）。今はサンドバックが恋人です」

――最近、神村選手がどんどん可愛くなっているという声も耳にしますが。

神村「カワイイより、カッコイイって言われたいですね。試合とか見て『カッコイイ』って言ってもらえるとうれしいしですね。『強いね』って言うのもうれしいですけど。やっぱり、『カッコイイ』って言われたいです」