松沢成文氏が語る世界的イベントを開催する意義=みなとスポーツフォーラム 2019年ラグビーワールドカップに向けて

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提供:(公財)日本ラグビーフットボール協会

神奈川県知事時代に世界的なスポーツイベントを開催した経験を語った松沢成文氏 【スポーツナビ】

 7月21日に開催された、東京都港区と日本ラグビー協会が主催する「みなとスポーツフォーラム 2019年ラグビーワールドカップに向けて」に、前神奈川県知事の松沢成文氏が登場した。
 松沢氏は、神奈川県知事時代に世界的なスポーツイベントを開催してきた松沢氏は、中学時代からプレーしてきたラグビーへの思いを語った。

世界的な大会を開くことで地域に団結力、絆が生まれる

 私は中学からラグビーをやっていまして今でも大好きです。秩父宮にもよく行きますし、今でも飲みに行く仲間はラグビーの仲間ですね。ラグビーをやってきたことが一生ついて回っているという感じです。
 なでしこジャパンがW杯で優勝したことでスポーツの素晴らしさを改めて感じました。ラグビーもサッカーも体格差がありますが、諦めない体力と精神力が見事に結実しました。震災以来、ネガティブになりがちだったところに勇気と希望を与えてくれた。これがスポーツの良いところだと思います。

 組織を強くするには「リーダーシップ」と「チームワーク」が必要です。この2つは二律背反すると思われますが、強い組織には両方があります。ラグビーはプレーする人数が15人と多いから、リーダーシップの重要性とチームワークの重要性を教えてくれます。
 ラグビーが私の人生を充実したものにしてくれました。

 知事としては国際大会の誘致もしてきましたが、スポーツと地域がお互いに利益になる関係にしていかなくてはいけません。そして、世界的な大会を開くことで地域に団結力や絆が生まれて国際性が高まります。この部分が非常に重要です。
 サッカーのW杯ではカメルーン代表が大分・中津江村に行くことで新たな交流が生まれました。日本のホスピタリティを生かした「おもてなし」ができれば、世界の人々に喜んで帰ってもらえます。ラグビーの2019年の大会は港区が中心になるでしょうから、みなさんの力で世界の評価を上げることができるんです。

「2019年W杯へPR活動で貢献できたら」

 以下は質疑応答の一部

――19年に向けて新スタジアムはできるでしょうか? また、ネーミングライツは活用すべきでしょうか?

「国立競技場などを作るときは国主導でないとできません。8年間あるのでスタジアムについては議論していくことが必要です。
 ネーミングライツは企業の状況で売れないこともありますし、地域性が薄れてしまいます。また、大会スポンサーがネーミングライツの企業のライバルになったら名前を隠すしかありません。こうしたことが起こり得るのがネーミングライツの難しさです」

――スポーツと地域振興についてのお考えは?

「神奈川県には保土ヶ谷競技場があるんですが、ここは土のグラウンドで試合をすると砂が飛んで大変でした。そこで人工芝にするためにサッカーにも声を掛けて、一緒にやろうと署名をしてもらいました。それを受けて政策事業化していったのです。
 また、県立高の部活加入率を上げる試みもしてきました。地域の人々が学校のグラウンドを定期的に使えるようにしたり、使えるグラウンドを紹介することもしました。」

――2019年のラグビーW杯に向けてのお考えは?

「競技場では陸上トラックをどうするとか、インゴールの広さをどうするなどの問題が出てきます。知事時代の人脈を生かして、ほかの知事の方々との交渉を手伝うこともできると思います。
 ラグビーファンは『やったことがないけど好き』という人が少ないと思います。そういう人にも応援してもらって、19年のチケットが全て売り切れるぐらい、PR活動で貢献できたらと思います」

協力:(公財)日本ラグビーフットボール協会
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