オルフェーヴル完ぺき三冠制覇! 来年は凱旋門賞へ=菊花賞
オルフェーヴルが圧巻の強さで菊花賞を制し史上7頭目の三冠制覇、来年は凱旋門賞だ 【スポーツナビ】
牡馬クラシック三冠制覇は、1941年セントライト、1964年シンザン、1983年ミスターシービー、1984年シンボリルドルフ、1994年ナリタブライアン、2005年ディープインパクトに続く史上7頭目の快挙となった。
なお、2馬身半差の2着にはダービー、神戸新聞杯に続き安藤勝己騎乗の2番人気ウインバリアシオン(牡3=栗東・松永昌厩舎)が入り、さらに1馬身3/4差の3着には蛯名正義騎乗の3番人気トーセンラー(牡3=栗東・藤原英厩舎)が入った。
三冠プレッシャー克服「自信を持って乗ろう」
伝統の淀、菊の三冠ロードは独り舞台 【スポーツナビ】
かつてのナリタブライアン、ディープインパクトがそうだったように、“オレたちだけを見てくれ!”と言わんばかりの伝統の菊の淀・独り舞台。対前年比127%をマークした6万8千人の大観衆はただ、ただ酔いしれた。
「まずは、無事に三冠を獲ってくれてホッとしています」
喜びよりも安堵の言葉、池添は偽らざる心境を語った。ダービー以降、日に日にのしかかる三冠へのプレッシャー。秋初戦のトライアル・神戸新聞杯をも圧勝したことで、ますますオルフェーヴルと池添にかけられる期待と重圧は跳ね上がった。
「いやあ、正直、プレッシャーはきつかったですね。朝からずっとソワソワしていましたから(笑)」
今でこそ冗談交じりに明かすこともできるが、昼休み中に向かいに座る武豊を見かけたとき、「ディープインパクトのときは無敗で来ていましたし、この人はどうやってプレッシャーを克服したんだろうって、改めてすごい人だと思いました」とも。
それでも池添自身も三冠プレッシャーを克服。「池江先生からは『オルフェーヴルと謙一を信じている』と言っていただけましたし、自分も“自信を持って乗っていこう”と思いました」。
圧巻独り舞台も……最後の落馬はご愛嬌?
池添は右拳を振り上げ大きくガッツポーズ 【スポーツナビ】
「いい感じで来ているなと思いましたね」
こうなれば、あとは自慢の末脚をいつ爆発させるか、それだけだ。世代最強馬に万全の競馬をされては、他陣営は白旗を上げるしかない。前述したように「4コーナーを回るころにはもう大丈夫。強かったですね」と池添が振り返ったくらいの快勝だった。
ただ、「最後、流していたんですが、外ラチに飛んで行っちゃって落とされてしまいました」と、馬から落ちてしまったのはご愛嬌。「そこはまだまだヤンチャというか、この馬らしいですね(笑)」という型にはまらない破天荒さもまた、このオルフェーヴルの魅力だろう。