棚橋、諏訪魔、潮崎が「被災地に元気を」と意気込み メーンは『ビチッ』と“KENSOワールド”さく裂か!?=ALL TOGETHER
新日本、全日本、ノアのオールスター戦に出場する選手たちが前日会見に臨んだ 【スポーツナビ】
棚橋は「予測不能の期待感であふれている」
(左から)GHC王者・潮崎、三冠王者・諏訪魔、IWGP王者・棚橋はそれぞれ「被災地に元気を」と意気込みを語る 【スポーツナビ】
王者たちが“王者らしい”コメントをする中、一人暴走気味のアピールを見せたのがKENSO。「いつもならこういった会見に来ると、うちの取締役、内田(雅之=全日本プロレス取締役)の顔を見ると、テンションがビチッと下がってしまいます。でも今日は違います。今日はなぜかノリノリで、明日に向けて、われわれがビチッと『オール トゥギャザー』に向けて。……いや、私に言わせれば、『オール ビチッ トゥギャザー』です」と、不思議な意気込みを見せ、会場の失笑を誘った。
タッグを組む中邑は、「この6人タッグ、戦術の組みようがないですね。ふたを開けてみなければ分からない。どういう戦いになろうと、自分は自分らしく戦う自信はあるので、そこらへんは『ビチッ』と戦う」と、KENSOの言葉に影響されながらも意気込みを語る。そして杉浦もKENSOのコメントを聞いて「ちょっと不安になりました」と苦笑いだったが、「プロレスラーが集まって、興行収益の義援金、元気や勇気を与えたいというプロレスラーの思いが東日本に届くような試合をしたい」とコメントし、全力ファイトで被災地への思いを届けることを誓った。
話題の中心はKENSOに
この日の話題の中心となったのはKENSO(中央)。杉浦(左)、中邑(右)と組んで、メーンに出場する 【スポーツナビ】
ただそのKENSOも、今大会のメーンをはれることに感慨深さを感じている。新日本プロレスで同期入門である棚橋とは「こうして武道館でメーンをはれるのがうれしい。当時、『プロレスで世の中をひっくり返してやろう』と語っていたので。辿ってきた道は違えど、こうして戦えるのは感無量」とコメント。そして、「僕は7年間ぐらい海外にいたけど、海外で自分の力を出すというか、意地を出せたのは新日本があったから。坂口会長(征二=当時、新日本プロレス会長)は『いつでも帰って来い』と言ってくれていて、それがつらくて頑張っていた。その先にいつもあいつ(棚橋)がいた。だからこの試合が、新しい出発点でもある」と、ただの自己アピールでない本心を語った。
一方の王者組は、「(KENSOに)情熱は感じます。久しぶりに会ってみて、ちょっと目を離したすきにのびのびと育ったなと」(棚橋)、「明日の3人はくせのある3人。自分が中邑を指名して、いつもやっている杉浦さんとは良い試合を見せられる自信があるし、そこにKENSOというスパイスがあって楽しみ」(潮崎)と、やはり『KENSO』というキャラクターとの絡みに興味があるようだ。ただ、いつも対戦している諏訪魔だけは「基本、触れないこと。それで火傷しないと思う。あとは時間を短く」と“KENSO対策”を語ったが、それ以上に「(王者組の)自分の価値観、世界観、それを3人が出し切ったら、向こうのあくの強さも越える」と、王者組の真価を見せることが、大切だと語った。
夢のオールスター戦のメーン舞台。最後は“王者たちの実力”が見られるか、それとも“KENSOワールド”に引き込まれるか、はたまたそれらを超える凄みを見せる選手が出るか。夢のある戦いに期待が高まる。
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