真琴は大号泣で退団「あとは前に進むだけ」=アイスリボン

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らぶりーぶっちゃーずは十文字姉妹に敗れる

まだまだキャリアの浅い『らぶりーぶっちゃーず』に、センジョの『十文字姉妹』が厳しさ伝える 【前島康人】

 セミファイナルでは、アイスリボンが誇る『他人の空似』タッグ、『らぶりーぶっちゃーず』こと星ハム子&宮城もちが登場。仙台女子プロレスで同じ遺伝子を持ちながらそれほど似ていないDASH・チサコ&仙台幸子の『十文字姉妹』と対戦した。
 団体対抗戦の構図となったが、それ以上にらぶりーぶっちゃーずの個性が際立ち、合体技のもちハムバーガーやハム子のスモーラリアット、もちのボディープレスなど、もちもちした体をいかした攻撃で十文字姉妹を攻める。しかし、キャリアでまさるセンジョの2人は、幸子のトレースキックから、チサコが幸子と連携しての不知火。最後はチサコがホルモンスプラッシュをもちに決めたところを幸子がジャックナイフで抑え込み3カウントを奪った。
「(らぶりーぶっちゃーずの)タッグの息は合っていたから危なかった」とチサコが話すと、幸子も「パワーで負けていたから正直悔しい」と試合を振り返る。ただし、ハム子&もちへは「体をもっとしぼったほうがいいよ。もっと練習して」とアドバイスを送った。

蛍光灯×、スケボー○、金銭買収○のハードコアマッチ!

レフェリーの判断で凶器攻撃が許されるハードコアリボンでは、『ハンガー』が凶器として持ち込まれた 【前島康人】

 第4試合では、アイスリボン所属ながら「ほかの団体の試合を優先している」Rayに対して怒っている都宮ちいが、それぞれ男性レスラーをタッグにつけて「ハードコアリボン」ルールで対戦。このハードコアマッチでは、レフェリーがなんとなく危険とみなした場合以外の反則は認められるルールとなった。

 都宮のパートナーはフリーダムズの佐々木貴。デスマッチを得意とする佐々木は手に蛍光灯を持って入場したが、これはレフェリーに「危険」とみなされたため、すぐに没収。かわりに傘を持ったが、これは先がとがっていないため許可された。
 一方のRayは同じマスクマンのMentalloをパートナーにつけ登場。こちらもハンガーなどを持って入場したが、それほど危険じゃないので許可された。試合は、ハードコアらしく、リング内だけでなく場外でも激しくやり合い、スケボー、台車、放送席に座っていたフリーダムズのGENTARO(都宮によって金銭買収された)、パイプ椅子(これは休むために使用)と、いろいろな凶器が持ち出されたが、最後は予備のマスクをかぶせられた都宮と佐々木が、RayとMentalloに同時にムーンサルトプレスを食らい、同時に3カウントが入った。

 Rayのマスク剥ぎを宣言していた都宮だったが、それがかなわず逆にかぶせられる始末。その腹いせか、そのかぶせられたマスクを返さずに、Rayを翻弄するという腹黒さだけはしっかり主張して見せた。

19時女子代表の帯広が1月以来の復帰

19時女子プロレス代表の帯広さやかが1月以来の復帰。「帰ってこれてよかった」と喜びをかみしめた 【前島康人】

 第3試合では、19時女子プロレス代表の帯広さやかが、右肩のけがからの復帰戦でJWPの米山香織と対戦。「スパーリングは何度もしていたけど、実戦は不安だった」という帯広だったが、ロープにとんでもまっすぐ帰らないはちゃめちゃな動きから、エルボーやドロップキックを米山にたたき込み“らしさ”を爆発。しかし、今年12月に引退を決めている米山も、それを上回るはちゃめちゃな攻撃を繰り出すと、ラリアットで倒した後に、後頭部へのひざ蹴りを決め、帯広を大の字にさせると、そこへダイビングセントーンを決め、3カウントを奪った。
 復帰戦は完敗となった帯広だったが、「リングに立った時に、戻ってこられたと感じた。帰ってこれてよかった」と、今年1月以来の試合に感慨深さを感じた。元々、肩の脱臼くせがあることから、手術に踏み切って長期離脱となったが、「肩のコンディションは悪くない。受け身もしっかりとれるし、攻撃されても外れる感覚はなかった」と、完全復帰を強調し、「手術に踏み切って良かったです。ありがとうございました」と、支えてくれた人たちへの感謝の気持ちを表した。

“飛翔天女”豊田真奈美(右)は中学2年のつくしと『年の差27歳』シングルマッチで完勝 【前島康人】

 そのほか第2試合では6人タッグイリミネーションマッチで、今まで1本も取れなかった志田光&成宮真希&長野ドラミ組が、くるみ&内藤メアリ&新田猫子組に初勝利。第1試合では、“飛翔天女”豊田真奈美と中学2年のつくしが、『年の差27歳』のシングルマッチ。つくしが得意のドロップキックで女子プロ界のレジェンドである豊田を攻める場面もあったが、最後はジャパニーズオーシャンクインビーボムでつくしを粉砕して見せた。

“グラドルレスラー”松本都は、巨大虫に完勝

“グラドルレスラー”松本都(奥)は、巨大虫と急きょ対戦することになった 【前島康人】

 休憩時間中には、『崖のふちプロレス』代表の“グラドルレスラー”松本都が登場。前日に行われた崖のふちプロレス第4戦で、アイスリボン道場の壁を壊し、その修理代25万円分の仕事を負わされたという理由で、タイでアイスリボンのTV放送が決定したことを告知。このアナウンスの仕事はつつがなく終了したが、退場しようとしたところで、松本都を気に入っているIWAジャパンの浅野起州社長が現れ、松本に試合するように要求。すると、IWAのハル・ミヤコ、ゴム人間、デスワームの2人と1匹(?)が連れだってリングに上がると、松本はゴム人間とデスワームのどちらかと対戦する選択肢が与えられる。最初松本がゴム人間に手をつかむと、ビヨーンと腕が伸び、その手を離した反動でゴム人間が吹っ飛ぶ。ならばと、デスワームにドロップキックをして、試合開始。
 グラビアアイドルと巨大虫のシュールな戦いとなったが、デスワームの気持ち悪い攻撃をかいくぐって、みやここクラッチを決めた松本が3カウントを奪った。

 試合後は、ハル・ミヤコとにらみ合いになり、「プロレス界に『みやこ』は一人で十分」と宣言し、「奈落の底に落ちるのはお前だ」と『都vs.みやこ』のシングルマッチを要求した。
■アイスリボン『不思議の国のアイス2011』
8月21日(日)東京・後楽園ホール 観衆:786人


<第8試合 ICE×60選手権試合 20分1本勝負>
[王者]●藤本つかさ
(10分40秒 ブロックバスターホールド)
[挑戦者]○みなみ飛香
※藤本が8度目の防衛に失敗。みなみが第12代王者に

<第7試合 タッグマッチ 20分1本勝負>
DASH・チサコ、○仙台幸子(センダイガールズ)
(12分41秒 チサコのダイビングボディプレス→ジャックナイフ固め)
星ハム子、●宮城もち

<緊急決定試合>
○松本都
(2分48秒 みやここクラッチ)
●デスワーム

<第6試合 シングルマッチ 20分1本勝負>
○TAJIRI(SMASH)
(4分31秒 トケ・エスパルダ)
●りほ

<第5試合 真琴ラストマッチ 30分1本勝負>
○さくらえみ
(18分32秒 ニャンニャンプレス→片エビ固め)
●真琴

<第4試合 タッグマッチ ハードコアリボン 20分1本勝負>
●佐々木貴(FREEDOMS)、●都宮ちい
(10分59秒 ムーンサルトプレス→片エビ固め)
○Ray、○Mentallo(フリー)
※2人同時に3カウントを奪う

<第3試合 シングルマッチ 15分1本勝負>
○米山香織
(3分26秒 ダイビングセントーン→体固め)
●帯広さやか

<第2試合 6人タッグイリミネーションマッチ 20分間勝負>
○志田光、成宮真希、長野ドラミ
(3−2)
●くるみ、内藤メアリ、新田猫子
※1人のこりで志田組の勝利

<第1試合 シングルマッチ 15分1本勝負>
○豊田真奈美(フリー)
(11分14秒 ジャパニーズオーシャンクインビーボム→片エビ固め)
●つくし

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