８月１２日（金）、明日の８．１３後楽園大会より開幕する『ＳＵＭＭＥＲ　ＩＭＰＡＣＴ　２０１１』に全戦参戦することになったＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩが来日。都内にある全日本プロレスの事務所を訪れ、記者会見を行った。

　ついにうわさの“もう一人のＢＵＳＨＩ”が姿を現した。先シリーズ中、３度にわたって全日本のＢＵＳＨＩに手紙を送りつけ、「俺が本当のＢＵＳＨＩだ」と主張してきたＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩだが、その姿はまさに黒いＢＵＳＨＩだった。

　体のサイズも身長１７２センチ、８３キロと、全日本のＢＵＳＨＩと全く同じ。マスクの色は黒いものの、額の“武士”というマークに頬の日本地図というデザインまで一緒だ。

　会見場に姿を現したＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩは、「今回、日本に来たのは俺が本当のＢＵＳＨＩだということを証明するためだ」とまずはＢＵＳＨＩに対して宣戦布告。全日本サイドより、便宜上、“ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩ”という名前をつけられたことにも「それは間違いだ！」とご立腹だ。

　そんなＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩが現在の姿に変身したのは３年前のこと。デビュー当時はＴ２８（てつや）というリングネームを使用していたＢＵＳＨＩが現在のマスクマンになったのは、メキシコ遠征をしていた２００９年の１月からというから、本人の主張を信じるならば、ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩのほうが“ＢＵＳＨＩ”としてのキャリアは長いことになる。

　全日本のＢＵＳＨＩの存在を知ったのは２年ほど前というＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩ。「ネットを観て知ったんだ。自分の技をマネしているヤツがいるってね。それで怒ったんだ！」と早くも怒りを抑え切れない様子だった。

　なお、Ｔシャツのデザインが表しているように、ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩはカナダ出身。「俺は世界中で闘っているから、どんな技でもできる」と豪語するほど、自分の腕には自信を持っているタイプ。今シリーズでは８．２１札幌大会でのＢＵＳＨＩとの一騎打ちをはじめ、全日本に参戦する選手たちとのタッグマッチなどがラインナップされている。
　しかし、「俺が目指しているのはＢＵＳＨＩを倒すことだけ！」と、その目には偽者と断言してはばからない全日本のＢＵＳＨＩしか写っていないようだ。
　突如として勃発したこのＢＵＳＨＩの真偽騒動。果たして、本物のＢＵＳＨＩはどちらなのか？　今シリーズ、２人のＢＵＳＨＩに注目だ。

全日本プロレス『ＳＵＭＭＥＲ　ＩＭＰＡＣＴ　２０１１』
【ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩの全対戦カード】

■８月１３日（土）　１８：００　東京・後楽園ホール　【開幕戦】
＜タッグマッチ＞
稔、ＢＵＳＨＩ
ＭＡＺＡＤＡ、ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩ

■８月１４日（日）　１８：００　静岡・沼津卸商社センター展示場
＜タッグマッチ＞
浜亮太、ＢＵＳＨＩ
ジョー・ドーリング、ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩ

■８月１７日（水）　１８：３０　北海道・登別総合体育館
＜６人タッグマッチ＞
ＫＡＩ、大和ヒロシ、ＢＵＳＨＩ
稔、ＭＡＺＡＤＡ、ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩ

■８月１８日（木）　１８：３０　北海道・函館市民体育館
＜タッグマッチ＞
大和ヒロシ、ＢＵＳＨＩ
ＭＡＺＡＤＡ、ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩ

■８月２０日（土）　１８：００　北海道・札幌テイセンホール
＜タッグマッチ＞
曙、ＢＵＳＨＩ
ジョー・ドーリング、ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩ

■８月２１日（日）　１８：００　北海道・札幌テイセンホール
＜シングルマッチ＞
ＢＵＳＨＩ
ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩ

■８月２３日（火）　１８：３０　北海道・旭川地場産業振興センター
＜６人タッグマッチ＞
カズ・ハヤシ、近藤修司、ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩ
ＫＡＩ、大和ヒロシ、ＢＵＳＨＩ

■８月２４日（水）　１８：００　北海道・北見市立体育センター
＜タッグマッチ＞
カズ・ハヤシ、ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩ
渕正信、ＢＵＳＨＩ

■８月２８日（日）　１８：００　三重・四日市オーストラリア記念館　【最終戦】
＜６人タッグマッチ＞
諏訪魔、浜亮太、ＢＵＳＨＩ
ジョー・ドーリング、レネ・デュプリ、ＢＬＡＣＫ　ＢＵＳＨＩ