折原昌夫が7.21後楽園で復帰!=リアルジャパンプロレス

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復帰の原動力は“初代タイガーマスク”の存在

復帰に向けて大きな力になったのは、やはり佐山サトルの存在が大きいと話す 【リアルジャパンプロレス】

 奇しくも折原の欠場中に東日本大震災が発生している。それも折原が復帰する大きな理由になった。

「自分が一番苦しい時期、周りからダメだと言われている時期に、あの厳しいリアルジャパンのリングに立つことができたならば、被災地で苦しんでいる方にも“こんなヤツでもでできるんだ”と思ってもらえるんじゃないかって。自分勝手に、自分本位にリングに立ちたいという気持ちではないです。日本に元気を取り戻してほしい。ほんの一部のプロレスが好きな人にでもいいから、気持ちを届けたいです」

 復帰に向けて大きな力になったのは、やはり初代タイガーマスクこと佐山サトルの存在が大きい。

「数年前に精神的に人間として落ち込んだ時期があったんですけど、その時、佐山サトル先生が僕を救ってくれたんです。先生の催眠や考えの中で、プロレスラーとして四角いリングに立てる身体に戻っていきました。僕のあこがれの人であり、今でも僕のバイブルである人物ですけど、今回もその人の作ったリングで復帰したい。そういう気持ちで先生に出場を頼みました」

 折原の状態を心配していた初代タイガーマスクだったが、折原の気持ちやコンディションの回復を見て、出場を了承。今回の復帰が正式に決まった。

「佐山先生も自分のけがを治すために、自分の細胞を取ってそれを若返らせて、また自分の身体に入れるという素晴らしい医療を体験しようとしています。子供の頃からあこがれて、僕の人生を変えた人が、今でもそうやって若い選手に負けないように挑戦している姿を見ると……。そういう厳しい考えの持ち主がいるリングで復帰したいなと強く思いましたね」

タイガー・シャークとの対戦を否定するも……

復帰戦にはタイガー・シャーク(左)が名乗りを上げているが、折原自身は「ちょっと怖い」と不安も見せる場面もあった 【t.SAKUMA】

 復帰戦の対戦カードは未定だが、折原復帰のうわさを聞いて、すでに、タイガー・シャークが名乗りを上げている。当然、折原の耳にもその情報は入っていた。

「まずリアルジャパンに上がるんであれば、あの“青い虎”を倒してやりたいと思っています。すぐに当たりたいですが、同時に今年いっぱいはやりたくない自分もいます。彼の中では折原昌夫を倒すことが一番の目的。そういう100パーセント以上の気持ちを剥き出しにしてくる選手とぶつかることがちょっと怖いというか」

 以前はリアル・ダークとして行動を共にしていた2人だが、袂を分かち、折原欠場前は抗争が勃発していた。シャークの気持ちが高まっている分、折原は冷静な反応を示したが、同時に挑発的な発言も忘れない。

「僕が彼を創り上げた部分もありますし、それが自我を持つようになって恐怖を感じています。だからこそ、タイガー・シャークは必ず潰しますよ。ただ、今の僕ではちょっとだけ自信がないので、少しリングの上で体調を慣らしてからと思っているんですけど。もし彼と戦うんであれば、僕もリスクを背負ってやるわけですから、僕が勝った時には彼のマスクを好みの色に変えて欲しいんですよ。ショッキングピンクがいいかな? それだったら僕も楽しみが増えるんで、やってもいいかなと」

 最後に折原は「リング復帰の場を作ってくれた佐山先生に深く感謝します。そして、きっと温かく迎え入れてくれるであろうファンの皆様に、これからも120パーセントのパフォーマンスを行うことをここでお約束したいと思います」とメッセージを送り、会見を締めた。対戦カードについては「会社の決定に従う」とコメント。対戦カードは近日中にも発表される予定だが、今回の発言を受けて、タイガー・シャークがどんな反応を示すのかも気になるところだ。

 大病を乗り越えたからこそ、今まで以上に暴れ回りたいと話していた折原。早くも今日の会見でリアルジャパンに波紋を起こしたが、今後の動向からも目が離せそうにない。
■初代タイガーマスク リアルジャパンプロレス『SPACE FLYING TIGER DROP』(スペース・フライング・タイガー・ドロップ)
11年7月21日(木)東京・後楽園ホール 開場17:30 開始18:30


【出場予定選手】
初代タイガーマスク(RJPW)
藤波辰爾(ドラディション)
長州力(リキプロ)
折原昌夫(メビウス)※今大会が復帰戦
若翔洋(初参戦/フリー)
ヒロ斉藤(初参戦/フリー)
長井満也(第4代レジェンドチャンピオンシップ王者/ドラディション)
スーパー・タイガー(RJPW)
タイガー・シャーク(RJPW)
スーパー・ライダー(RJPW)
ウルティモ・ドラゴン(闘龍門MEXICO)
ザ・グレート・サスケ(みちのくプロレス)
石川雄規(バトラーツ)
グラン浜田(フリー)
アレクサンダー大塚(AODC)
佐藤光留(パンクラスMISSION)
山本裕次郎(チーム太田章)
間下隼人(RJPW)
斎藤彰文(RJPW) ほか

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